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に ょ ろ り
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チュンチュンと鳥がなく。世界は違えど、似たような生き物は何処にでも居るようだ。


朝のまだ明けきらぬ光が窓から差し込む。

目がしょぼしょぼして開かないため布団の中でのびをしようと寝返りを打つと、さらさらした布地とは違う、ひんやりと吸い付くような鮫肌ならぬへび肌?に触れた。


一瞬、なにかわからなくて、曖昧な思考を頼りに思い出す。
真っ先に思い浮かんだのは、にょろっとしたイケメンのお兄さんで、


にょろりとした彼らの部族の名前は発音できないくらい難解で、とんでもなく長い。




彼らは、この火山地帯の温泉を根城にする一族で、数千年はここにいるらしく


主な収入は湯治などで休養地として有名らしかった。
これも、何代か前の長(この方も長い名前)が始めた事らしく今やメイン産業であるなどが、一ヶ月ほどここに居て知った情報だった。



そして、もう一点がさらに大事な点なのだが…


うっすら目を開くと、ピスピス寝息をたてる


アナコンダ


抱き枕にはちょっとデカいし、そんなカワイイものでは断じてない、
その緑青色のにょろっとした生き物に朝から心臓が止まりそうである。



思わず、息を詰めてから
そろり、そろりと壁際に寄る。

ベットの上で壁とへびに挟まれて、床に降りるのはいささか難儀であったが…一月、繰り返せばなれる


踏んづけないように跨ぎながら、緑青色の超巨大アナコンダを眺め


人間とへびの両方に変態?まあ変身できるとか異世界怖い。とぼんやり考えていた。





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