朔の夜 終わりよければ全てよし G 結局、札は髑髏のものになったが、とった札は最悪で、輝一に小言まで言われてしまったので、髑髏はご機嫌斜め。 「笑う門には……」 この札が最も似合う――といえば、 「はい、と」 当然のごとく、おかっぱ頭の黒僧が手にした。 こればっかりは手が出せず、一瞬、時が止まったのは言うまでもない。 「華愛羅ッ! 操んなよ!」 札が伸びる手を掻い潜り、華愛羅の元へ。 輝一は抗議の声をあげるも聞き届けてもらえず。 「老いては子に従え……って、なぜ、わしに!?」 読み手の天丹の元に札が運ばれた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |