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それは貴方への思い
当日は大騒動 D
「昼は髑髏、夕に氷河――『戌亥の宮』にいたはずなのだが、気付いた時には『心の宮』で、お前だ。……一体、今日は何だというのだ?」

「……知らねぇでいい……」

 輝一も自分の杯に酒を注ぎ、杯を傾けた。

「……そうか……」

 子を前にして、何を話していいものやら、当主は迷ったが、今日の輝一だけはいつもと違っていた。

「……顔、赤いぞ……」

「酒だ、ほっとけ!」

 その本当の意図は当主とこの日の月、そして当人である輝一の心の内に秘め、酒を理由に、酔いを言い訳に、この日は飲んだ。


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