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それは貴方への思い
伝えたいのは貴方です B

「当主様ですか? いえ、残念ながらお目に掛かってません」

「なら、見掛けたら知らせろ」

「はい、かしこましました」

「すまねぇが、頼んだぞ」

 そう言って、輝一は背中を向けた。
 その背中が完全に無くなった時、

「……はぁ〜……」

天丹は脱力し、地面に膝をつけた。

「助かりましたのぉ。……うん? ハル殿? ハル殿!」

 落ち着いた天丹が傍に立つ、ハルを呼んだ。
 だが、ハルは一点を見つめたまま、天丹を振り返ろうともしなかった。

 ――答えは初めから出ていた。


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あきゅろす。
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