カーネーションの花言葉
目撃者 A
た獣人だった。
“……キミ達、それで隠れてんの? ……”
赤毛の獣人は小柄だから隠れられるが、もう一人のトロルの方は隠れているゴミ箱からはみ出て、隠れきれていない。
――だから、見つかった。
「なにをしているんですか?」
「なに、って……」
赤毛の獣人が振り返り、硬直した。
「ジラス、どうした? 様子がおかしいから見張ろうと言ったのはオメーだろうが! ナニ、固まって……」
トロルの方がそう言い、振り返った途端、赤毛の獣人と同じように固まった。
「……まったく、ヴァルがいなくなったと思ったら、アナタ達までいなくなったから心配して来てみれば、一体、なにをしているんですか? ジラスさん! グラトスさん!」
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