カーネーションの花言葉
目撃者 @
翡翠色の髪をした、男にこのセリフは似合わないが、『美しい』青年が戸口に立ち、言うべきかどうかを迷っていた。
やがて、
「――すみません! …あの〜…」
「はい、なんでしょう」
中から気立ての良い娘が現れ、口ごもりながらもナニやら話し込んでいた。
「……ヴァルガーヴ様、なにしてんだろうな〜……」
「そんなことより、こんなトコロを姐さんに見つかったら……」
「お、お、おそろしいぃ〜!」
そんな二人を物陰から除いていたのは二人の獣人だ。
一人は赤毛の獣人、もう一人はトロルに似
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!