カーネーションの花言葉
天の采配 @
ここはフィリアの営む骨董屋の前。
「そんなコトを面と向かって言えると思ってんのか?」
翡翠色の髪の青年ヴァルガーヴは呆れながらも、そう言った。
「……それでもキチンと言わなければ、姐さんの暴走は止まりませんよ」
「オレも、そう思う」
グラトスとジラスにそう言われたヴァルガーヴは困惑した。
彼にしてみれば、言いづらいのだろう。
この日のために贈る花を探していた、などと、どうやってフィリアに説明すればいいのだろう。
フィリアという女は簡単な話をややこしくする天才なのだ。
「……気が重い……」
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