[携帯モード] [URL送信]

カーネーションの花言葉
天の采配 @
 ここはフィリアの営む骨董屋の前。

「そんなコトを面と向かって言えると思ってんのか?」

 翡翠色の髪の青年ヴァルガーヴは呆れながらも、そう言った。

「……それでもキチンと言わなければ、姐さんの暴走は止まりませんよ」

「オレも、そう思う」

 グラトスとジラスにそう言われたヴァルガーヴは困惑した。
 彼にしてみれば、言いづらいのだろう。
 この日のために贈る花を探していた、などと、どうやってフィリアに説明すればいいのだろう。
 フィリアという女は簡単な話をややこしくする天才なのだ。

「……気が重い……」


[次へ#]

1/3ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!