[携帯モード] [URL送信]

Merryと言わせてよ
聖夜(前編) B
「交換?」

「そう、ボクのケーキとキミのケーキ、交換するの。それならいいでしょ?」

ヴァルはルーとルーの持ってきたケーキを交互に見、

「…………まあ、いいだろう」

渋々、と言った様子で、そう言った。
 人はこれを『妥協』という。

「よしっ! んじゃ、これがボクのケーキ」

 ヴァルはケーキを眺めた。
焦げ目一つ無いケーキ生地に塗られた生クリームに、上に乗ったイチゴ――見た目は普通のショートケーキだが、味はそうとは限らない。

「……ヘンなもん、入れてねぇよな?」


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!