決裂の末 -psychology and truth- 本編 vision-A- 「…い、おーい」 「…」 「ねえねえ、キミったらー、おーい、聞こえる?」 「…ボク?」 「そう、そこのキミだよ、ねえ、何してるの?」 「何してるって、別に」 「キミもべリタス、行きたいの?」 「ベリタスって…何?」 「ベリタス、知らないの!?キミ、歳はいくつ?」 「知らないよ」 「自分の歳もわからないの!?私はね、10歳だよ」 「ふーん…」 「じゃあなんでさ、木に登ってぼーっとしてたの?」 「ここがボクの家なの」 「木に住んでるの!?変な人ー」 「別に変でもいいよ」 「ねえ、降りてきてよ。一緒にお話しようよ」 「なんでボクと?」 「だって、キミ、変わってて面白いから」 「…変なボクとお話したいとか、君こそ変な人じゃん」 「ねー、いいからー!」 「わかった、わかったよ…」 [next〕 [戻る] |