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黒猫の気まぐれ
54 本当の試練



  ユウヤside


(ん…ここどこだ?さっきまではグラウンドに…)

気がつけば辺りは黒一色の何もない空間にいたユウヤ

「…きたか、ボンゴレ十世の月の守護者にして、二代目月の守護者リョウ。いや、##name_1#と呼んだほうがいいかな?」

『!?』

本名を呼ばれたこと、そして自分以外誰もいないと思っていた場所にいきなり響いたテノールボイスに驚き身構えるユウヤ

『いい反応だね。だけどそう身構えないでくれよ。俺はユウヤの覚悟を聞きにきたんだ』

そう言いながら姿を現した謎の人物

『…覚悟?』

謎の人物に対する疑問を飲み込み、聞き返したユウヤ

「あぁ。月の守護者としての覚悟だ」

『…俺の邪魔すんならかっ消す。…闇に沈んだ兄さんを助け出す』

少し考えてから言ったユウヤ

「ふっ。そうか、問題ねぇだろ、プリーモ」

「あぁ」

「ってわけだ。試練合格だ」

『…』

いきなり現れたプリーモと呼ばれたもう一人の十代目候補に似ているやつが出てきたが、驚くことなく無言で返したユウヤ

しばらくすれば、再び意識がフェードアウトし、現実に戻ってくると、毒による痛みなどが戻り、さらに何かが崩れるような音が聞こえた



意識が覚醒してきて、雲のポールを見れば既に倒れており、当の本人はどこかに消えていた

さらに小型カメラを見れば、建物が壊れていた


自分もポールを倒し、解毒した後、大空戦が行われている場所へと向かった


   ユウヤside end







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