古キョン
倦怠らいふ。(3)*
※ぬるい性描写・ギャグ有り
「お、おい!」
俺は慌てて身を捩るが両腕を頭の上で纏められ、抵抗らしい抵抗が出来なくなってしまう。軽く体重をかけられた腕がソファに沈む。
前々から力の差は感じていたが、ここまでとは思わなかったぜ…畜生。
つか何でこんな状況になったのか誰か50字以内で説明しろ!!
「あなたは分かっていらっしゃらないようなので、僕がみっちり身体に教え込んで差し上げます」
はぁ?!
何意味のわからんことを述べているんだこいつは!
「全力で拒否する!!」
「では拒否することを拒否します」
「ハルヒちゃんネタ?!」
「もう御託はいいので、少し黙ってください」
「んぅーっ?!」
古泉の唇によってツッコミは途中で遮断され、おまけに奴は舌までもぐりこませてきやがった!
うぅ…っ、生暖かい体温が直に伝わってきて本気で気色悪い!!
ねっとりとしたキスのあと、古泉の唇は名残惜しむように離れていく。
「今日の僕は、余裕がありません」
古泉とこういう関係になって、肌を合わせたのは数えるほどしかないが、古泉のこんな表情は初めてだ。
はあはあと息を荒くして俺の首元に顔を埋める。
制服のシャツの袷を開くとそこからスルリと手を侵入させてくる。
何度か経験している(というのも嫌だ)がやはり慣れないものだ。古泉の掌が俺の肌を往来するたび、ぞわぞわとした感覚に心臓もドキドキと早鐘をうつ。
「んんっ…」
胸の突起を触られれば、くぐもった声が洩れる。くにくにと先端をいじられれば本気でやばい。
それにもう恥ずかしくて、どうにかなってしまいそうでいつも唇を噛んでしまう。そのたびに古泉は俺の唇を舐めるのだ。
「噛んじゃだめですっていつも言ってるじゃないですか」
「うっ…や、だっ…てぇ、」
いつも子供に諭すように言ってくる古泉にむかついて、思わず拒否の言葉が口から出てしまう。
「おや、イヤだったんですか。あんまりよさそうにしていたので気付きませんでした」
あっけらかんと答える古泉には、きっと俺の考えなんざお見通しなんだろうな。
「…うそばっかり」
「それはあなたの方では?」
「なっ……?!」
古泉はそう言いながら俺の股間に手をのばし、服ごしにやわやわとイヤラシイ手つきで緩く刺激してくる。
くっそ…!離せよ馬鹿野郎!!
「ふふ、嫌です」
いっぺん死ね!!
必死になって古泉の身体をどかそうと試みるが、局部を触られて力の抜けた俺の腕じゃ押し返すことも出来なかった。
それをいいことに、古泉の行動はさらにエスカレートする。
「そろそろキツそうですね」
「━━━なっ…?!」
ジジッ…とズボンのチャックを下げられる。
悲しいことに、奴にいじくられた俺の息子は見事に完勃ちしていて、下着を窮屈そうに押し返していた。
古泉にはばっちり見られて、恥ずかしさで憤死してしまいそうな勢いだった。
「こんなに感じていただけて、僕としても嬉しい限りです」
「う、るさっ……ッうあ!!」
見られるだけならまだマシだった。古泉にズボンと一緒に下着までずり下ろされ、その反動でギンギンだった俺の息子はぷるっと震えるように揺れた。
その軽い衝撃にも感じてしまう悲しい俺の躯。
古泉は楽しそうに見下ろしながら俺の息子に直接触れてきた。ゆっくり上下に絞りとるように揉みしだかれ、否応なしに俺の欲望は膨らんでいく。
「ふぁ、んんっ…はぁあんっ……!!」
「…イイ声ですよキョンくん」
耳元で古泉の低音が聞こえて腰がふるえた。
*続く*
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