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小さな恋のうた
C
「マチマチは…気を失っていたからねぇ」

そう言ってなっちゃん先生は僕が気を失っている間の出来事を丁寧に教えてくれた。

まず僕が強姦されかけていた事。
そのあと気を失ったわけだけど、すぐに相川が駆けつけてきて、僕の惨事を目にしたら怒りが込み上がってきて暴れまくったようだ。

「血の海…とまではいかないけれどね、相手の3人は病院送りになったよ。君を助けた相川くんはその後も興奮がおさまらず、人間不信になってね。僕らが駆けつけ気絶するマチマチを引き取ろうとしたのだけどマチに触るな!!≠ニ君を抱いたまま威嚇して…厄介だったよ!」

い、威嚇…!?
動物じゃないんだから…

「先生、相川は…?」
「寝ているよ」

先生が指差す方に目をむけると、白い布の仕切りの向こう側を差していた。

隣に眠っているの…?

僕は確認するためベッドを離れ、仕切られた白い布をゆっくりとめくる。
すると隣のベッドにはボサボサ頭で顔を隠した相川が眠っていた。

僕は相川の頭を撫でた。

相川が僕を助けてくれた。また、僕を助けてくれた。



すごく、すごく、相川を愛しいと思った。



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あきゅろす。
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