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小さな恋のうた
A
◆マチルSide◆


外の雨が凄くてカーテンを開けるとアイツが見えた。アイツも僕に気づいたのか佇(タダズ)んでこっちを見ている。
大雨ではっきりとは見えない。アイツの家の2階は明かりがついていないから尚更だ。
でも人影が動こうとはしないのは嫌でも分かる。
なぜこっちを見ているのだろう…?

不思議に思っていると後ろから抱きしめられた。
もちろん相川に。

相川は僕の肩に顔を乗せた………と、思ったら




チュ…




首筋から音がした。





「相川……?」



僕は無意識で苗字で呼んだけれど相川は反応する事なく僕の首筋にたくさんキスをし続けた。








◆相川Side◆


マチは俺のだよ。
俺だけのもの。

アイツなんか知らない。
アイツが今もマチを好きでも、今、マチは俺の腕の中にいる。
俺の側にいる。

お前の入る隙間なんてないよ。






俺は50に見せつけるようにマチにキスをし続けた。






「相川…!やめてよ…!!アイツが、こっち…見てるよ…!!」


マチの言葉を無視してマチの首筋にキスをして…




唇にディープキス。




「んんっ!?んーっ!んんーっ!!」




マチがびっくりして嫌がった。多分、アイツが見てるから。
でも俺はアイツに見せつけてやりたかった。





早くマチを諦めて





次の恋をしなよって






俺からのメッセージ…








伝わったかな…?






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