[携帯モード] [URL送信]

小さな恋のうた
君は誰…?
寮の部屋に戻って僕は一人ベッドの上に膝を抱(カカ)えて座る。
結局僕は何一つ勉強をしていない。……学校の勉強をしておけば良かった。

とりあえず僕は枕を手に取ると抱き締めてそのままベッドに横になる。…そして軽くキスをした。
枕は反応しないけど、もしこれが相川なら興奮…するのかな?
そんな相川を僕はせめなきゃいけないのか…。

僕は枕を相手にベッドの上で押し倒してみたりキスを何度もしてみたり…。

んー…。

僕は攻め方を模索していると、ガチャッと扉の開く音がした。



……………ガチャッ?




なんでそんな音がするんだろう!?この部屋のカードキーを持っているのは僕と相川と管理人さんだけのはず…!

怖くなった僕は枕を抱き締めたまますぐに机の下に隠れた。



どうしよう




どうしよう…!!



落ち着け、
僕の脳ミソ…!!



でも一体誰だろう?
この部屋に何の用事が!?
相川は今日、実家に帰ったばかりだから相川なわけがない。
前に相川が『マチは誘拐される』みたいな事を言ってたのを思い出したけど、僕の家庭は一般的でお父さんも普通のサラリーマンでお母さんもどこかの企業のお嬢様ってワケじゃない。

僕なんか誘拐したって何の特にもなりやしない。

それなのに…
誰かが部屋に侵入したのは間違いない。

目的は何…?

枕を抱き締めている手に力が入る。
頼れる人はここにはいない。今はいない。




自分が何とかしないと…!


何とか……



何とか……



何すればいいの…?




ずっと隠れる……??




でも、
もし見つかったら…??




殺されたり…
しないよね…?



混乱する頭の中で僕は侵入者に枕を武器に戦うことにした。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!