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小さな恋のうた
in 図書室
◆長束先生Side◆


珍しい事に僕がこの世で一番敬愛しているクニヒロさんと、図書室によく足を運ぶ生徒の中では一番可愛いマチマチが2人一緒にやって来た。

「これはまた珍しい2人組だね、妬けてしまうよ!僕はクニヒロさんと2人並んで歩くなんてことはだいぶご無沙汰だからね。マチマチが羨ましい事この上ないよ!」
「そ…そんな…っ」

困るマチマチの横から絶妙なタイミングで「生徒に妬くな」とクニヒロさんがツッコミを入れてくれた。

「もちろん、本当に妬いたわけではないのだよ♪クニヒロさんのツッコミも期待していたし…それにこう言えばマチマチは困った顔をするだろうと分かっていたのだからね。そんな顔をされるとマチマチをギュッと抱きしめてしまいたくなるよっ☆」
「へっ(゚Δ゚;」
「おぉっと、クニヒロ!君は今、妬いてしまったね?いや、妬かずにはいられなかったろう!?何せクニヒロの恋人である僕が他の男に抱きつく宣言をしてしまったのだからね!!いいさ、妬くがいい!!嫉妬に狂い今夜ベッドの上で僕を苛め…」
「少しは黙れっ!!」

クニヒロは恥ずかしいのか顔を真っ赤にして怒鳴ったけれど…いつもの事さ♪
気にしない♪
気にしない♪

「あ、あのぅ…」

マチマチがほんのり顔を赤らめて控えめに手を挙げて「訊きたい…事が…そのぅ…あるんですけど…」と、これまたか細い声で言った。

「何だい、マチマチ?何でも言っておくれよ!お兄さんとおじ様でよければ君の質問に何でも答えて差し上げようともさっ♪♪」
「おじ様…って俺か?」

僕らの会話を遮(サエギ)ってマチマチはクニヒロめがけて直球で質問を投じた!





「ど…っ、どうやって…先生、攻めるんですか!?」



「「…………。」」




攻め…る…って、





セックスの……!!?



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