小さな恋のうた 一方、醸成学院では ◆マチルSide◆ 今日から相川は実家。 …ちょっとつまんないな。…それに…すこし…寂しいかも? 今は平気だけど夜はツラいなぁ〜。あんな広い部屋に独りって…。 …仕方ないけどさ。 とにかく僕は勉強をしなければならない。 4月の実力テストはできたら5位以内に入りたい。 ううん、入るつもりで頑張らないと! 醸成学院に入学したばかりの僕は公立の学校に戻りたくない・行きたくない、という恐怖感があって頑張ってたわけだけど…今はそうじゃない。 今は…ただ、この学校生活を手放したくない。 相川の… 側にいたい…って思っている。 ……恥ずかしいな//// でもそれは本当の気持ち。 相川が居なければ今の僕はいないんじゃないか…って思うくらいに心の支えになってもらったし…今も現在進行形かな? そんな事を思いながら図書室へ向かう途中、金江先生…なっちゃん先生の彼氏であるクニヒロさん≠ノ遭遇した。 「こ、こんにちは…金江先生。…今から、なっ…長束先生の所へ会いに…」 「いや。本を借りにいくたけだ」 ………。 …そうなんだぁ。 ちょっと残念だなぁ。 もしそうならなっちゃん先生、すごく喜ぶと思うのに。 僕たちは2人で図書室へ向かった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |