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小さな恋のうた
B

呼ばないでほしい。
聞きたくないし
接触したくない。




その思いとは裏腹にアイツは僕の近くにくると膝を曲げて僕が落としたあの本に手を伸ばした。


「「あっ…」」






見られた…!!








見られた…!!!





表紙だけで明らかにその中の内容がわかるホモ雑誌…!!
誰にも見られたくなかったのに…!




特にコイツには…!






冬だというのに僕は変な汗をかいていた。

どうしよう…
どうしよう…
どうしよう…





「ご…ごめっ…、なさい…っ」
「………え?」

なぜ僕が謝ったのかアイツも僕自身も分からなかった。
ただこの場の空気に耐えられなくて、居たたまれなくて、僕が全て悪いような気がして。


「マッチー…?」

目が合うと僕の心臓は潰れそうなくらい衝撃をうけて痛かった。



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あきゅろす。
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