小さな恋のうた
我に返った相川 *
◆相川Side◆
俺はマチに夢中になっていた。
マチの項(ウナジ)…
マチの乳首…
マチのおへそ…
マチの腰ライン…
マチの太もも…
マチのおちんちん…
どのマチも愛しくて、可愛がってあげたくて、好きなだけ触って舐めて…マチに気持ちよくなってもらいたくて必死だった。
マチがあいつの名前を呼ぶまでは。
「…マチ、今…何て言ったの…?」
俺は加えていたマチ自身を一度口から離して、その場からマチの顔を見た。
はっきりと。
するとマチが涙を流していたことに気づく。
マチは俺に「イヤ・イヤ」って言ってたけど、それは喘(アエ)いでいるものだと思って聞き流していた。
まさか本当に嫌がっていたなんて…!
嫌がって、助けを求めて…それで出てきた名前がアイツの名前…。
俺は固まった…。
何でアイツなの…?
何で50なの…?!
その時に
はっきりと分かった事…
それはまだ
マチの心の中に
アイツがいるということ。
マチを見れば言った張本人なのにびっくりしている。
って事は…
無意識なんだ?
無意識でアイツの
名前を…!
俺はアイツに惨敗した気がした。
マチはちゃんと俺の前にいるのに…!気持ちだって俺に向いてるのに…っ!!
なのに心の奥の奥の奥底でアイツがマチを支配してる…っ
そう思うと悔しくて堪らなかった。
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