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うさぎとらいおん

「それとですね、今日はですね、お弁当を二人分作ってきましたっ」

「そう」

「見てください、これ、如月さんのはライオンさんが描いてあるんです」

「すごく、美味しそうだね」

耳元でささやかれて、くすぐったくなって、自然と笑みがこぼれる

今日は如月さん、機嫌が良いみたい、なんだか声がいつもより笑っている気がする


「「いただきます」」

二人で声をそろえて、昼ごはんを食べた

「どうでしょう、オムライス」

「うん…すごく美味いよ」

「よかった、気に入ってもらえて、僕、そういってもらえて嬉しいです」

「俺も、嬉しい…作ってくれて、ありがとう」


ただただなんでもない昼のひと時、如月さんと喋っていられるだけで、凄く貴重な時間に感じられて、幸せな気がした

ひととおりご飯を済ませると、如月さんは、僕の腰に手を回して優しく抱きしめてくれた

耳元で優しく「ごちそうさま」って行ってくれた後、暫くして、規則正しい寝息が聞こえてきた…疲れてたのかな?


そうだ、僕もスケッチをしよう、今日の嬉しい気持ちを込めて、風景を描きとどめておこう、今日という日を忘れないように…

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