[携帯モード] [URL送信]

とある毒舌家の話
カカシと毒舌家
六助と言う少年はS級犯罪者集団暁と共に見かけられるこれまたS級犯罪者だったりする。だけども、六助は暁に所属しているわけではなく、暁のメンバーとよく行動を共にするだけらしい。だが、暁のメンバーとの仲は良くないらしい。















「・・・というのが、木の葉に伝えられてる情報なんだけど。間違いないよね?」

「それをオレ本人に聞くんですか?」

「うん」

「あんた、アホじゃないですか?」

六助が悪態を吐くが、質問をした本人・カカシはへらりと笑うだけ。情報を奪う気があるのかないのか、と六助はわざとらしく溜息を吐いた。

「溜息吐いたら幸せ逃げるよー?」

「・・・幸せならもうとっくに逃げられてますよ」

六助の言葉にカカシは首を傾げる。それはカカシ(自分)に会ったことによって幸せが逃げたという意味なのか、と。

「オレの幸せは、全部全部あいつに持っていかれた」

「あいつ?」

「・・・オレは忙しいので失礼します」

「あ、ちょっと!」

カカシが呼び止めるも、六助はサッと姿を消す。消えてしまった気配にカカシはボリボリと頭をかいた。

「あーあ」

しかし、とカカシは思う。六助の言っていた‘あいつ’とは誰なのかと。わからないことだらけの少年に、更に謎が追加されただけ。だけどそれよりも気になるのは、

「嫌なら暁と行動しなきゃいいのに」

暁と言った瞬間に眉間に寄ったシワ。嫌なら行動を共にしなければいいだけの話。暁と同じぐらいの犯罪者なら、暁の手から逃れることもできるだろう。なのに、なぜ?・・・そこに、先程の‘あいつ’が絡んでくるとしたら?その‘あいつ’が暁のメンバーだとしたら?六助はだから仕方なく暁と行動を共にしているんじゃないか?

たくさんの憶測が脳内を飛び交う。暫しカカシは考え、やがてはぁと息を吐く。

「ま、一人で考えてもしょうがないよね」

とりあえず新しく得た情報を、火影様に報告しに行こう。

結論を纏めたカカシはフッとその場から立ち去った。











[*前へ]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!