戦国乱世へレッツゴー!!
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「水蓮!!起きろ!!」
「あ〜と〜五分〜」
「喧しい!!」
あたしが潜り込んだ布団は、政宗の手によって剥ぎ取られる。
「寒い〜布団〜」
「さっさと起きぬか馬鹿めっ!!」
政宗に背中を思い切り叩かれる。
「痛いっ!!いきなり何すんの!?」
「貴様が中々起きぬからじゃ馬鹿めっ!!」
「ちぇっ、もうちょっと寝ていたかったのに」
あたしは渋々起き上がり、布団を片付ける。
なのに、政宗がこの場から立ち退かないのは何故だろう?
「ね、あたし着替えたいんだけど。」
「あぁ、そう言えばこれを渡しに来んじゃった。」
政宗の手から、コバルトブルーの小袖が渡された。
「ありがとう。」
早く、来てこい。それだけ言い残して政宗はあたしの部屋を出た。
**********
あたしは朝餉の後、そのへんを散歩していた。
春の陽ざしが心地よい。
あたしから十m程離れた場所で何かが、キラリと光る。
「?、なんだろ・・・。」
駆け足でその場に近寄り、そのキラリと光った物を持ち上げる。
「勾玉・・・かな?」
アクアブルーの勾玉だ。
「綺麗な色ー、誰かの落としたのかな?」
刹那、何故か勾玉が光り出す。
「うわわっ!?」
”我が名は水を操りし龍、蒼龍(そうりゅう)今よりお前に仕えるとしよう。”
「え!?な、何!?何なの!?」
この勾玉との出会いが、私の運命を大きく変えていく――――。
第一章 完結!!
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