戦国乱世へレッツゴー!!
V
「政宗…」
に会いたい。
“会いに行けば良いではないか”
行けないよ…。
“勇気のない奴だな…”
結構夜も更けてきた頃、あたしはもう限界だった。
「さ、寒い!凍え死んじゃう。」
“そうか?”
不覚にも蒼龍にイラッとしてしまった。
あたしは寒い!!
木の幹に座り込む。
もう手の感覚がない。
「水蓮!!何処じゃ!?」
あぁ、ついに幻聴まで聞こえてきたよ。
あたし、どんだけ政宗に会いたいのだろう?
「水蓮!!」
あぁ、光が見える、とうとうあの世からのお迎えが来ちゃったのかな?
光が眩しくて目を窄める。
冷えたからだが何か暖かいものに包まれる。
人の、体みたいな暖かさ。
あぁ、あたしもう死んだんだ…。
ゆっくりと目蓋を開く。
そこに居たのは、あたしが一番会いたくて、会いたくない人だった。
「政…宗。」
第五章完結!!
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