戦国乱世へレッツゴー!!
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「さてと、あたしはもう行こうかな。上の方がいらっしゃったことだし?」
じゃーねーと言いながらあたしは政宗から逃げるようにして町と逆方向に行く。
しばらく歩いたと思う。
「ここは何処だーーー!!!!」
辺は大分暗い。
「最悪・・・。」
暗いのに、迷子になっちゃうとか。
と言うか、異世界なんだから無闇に出歩いたあたしが馬鹿なんだと思う。
はぁ〜と重々しく溜め息をつく。
雪は先刻から降やむことなく降っている。
「寒〜」
は〜と手に息をかける。
吐息が白い!!!
うあ〜〜〜。
“後悔しているのか?”
まぁね。
してることには…してるかな。
“ならば戻れば良い”
出来ないよ…。
“何故?”
………分からない。
“曖昧な奴だな”
そう、曖昧なんだよ。
曖昧でプライドばっかり高くって。
馬鹿で、阿保で。
自分から出てきたのに、心の何処かで政宗が捜しに来てくれないかな?なんて思ってる。
“そこまで言ってはいない”
あたしがそう思ってるんだよ。
空を見上げれば絶え間なく降ってくる雪。
春なのにね。
あぁ、何かもうどうでも良くなっちゃった。
只、空を見上げるだけ。
“寝るなよ”
どうして?
“そんなことも知らんのか…死ぬぞ”
マジかよ…。
はぁ〜と再び溜め息をつく。
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