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真実を話す時





壇上に姿勢良く立つ副会長、会計、書記、庶務

「僕達は取り返しのつかない過ちを犯してしまいました。
一人の生徒に夢中になり職務を放棄、乱用をしました。
会長にも、そして全校生徒の皆さん誤っても許されるとは思っていません
ですがこれだけは言わせて下さい。
本当に申し訳ありませんでした」

そう言って春日が頭を下げ続いて他の役員も頭を下げる
プライドの高い彼らが頭を下げる姿など誰も見た事がないだろう
その姿を見た生徒は皆固まっている

「顔を上げろ」

静かな体育館に春の声が響く

「俺は湊に迷惑をかけたお前らを許さねえ。
が、湊はお前らを許した。
今回は湊に免じて見逃してやるが次はないと思えよ。
それなりの罰は与える、それでいいな?」

春の問いかけに全校生徒が頷く
皆、心のどこかであいつらが改心すると信じていたのかもしれない

「良かったな」

役員に向けてそう言えば全員涙目で笑った



そろそろ解散しようかと思ったときあの大声が響いた

「なんでだよっ!湊が会長をやめて俺が会長になるんじゃなかったのかよ!」

あいつは、何を言っているんだ?
会長になる?
あのマリモが?

残念だが、それはない
だって・・・

「黙れ。お前は今日付けで退学だ」

そう、この学園からいなくなるのだから






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あきゅろす。
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