脱出
赤い顔を見られたくなくて下を向く
春言うや否やポケットから携帯を取り出しどこかにかけた
「ーーーああ、頼む。それと風紀室には来ないように」
なぜかニヤリと笑う春
嫌な予感がするのは気のせいだと思いたい
電話を終えた春は携帯をしまい俺の腕を掴んで
「そろそろ昼休みが終わる。全員教室へ戻れ」
そう言って足早に食堂を去った
何かマリモが後ろで喚いていた気がしたが無視した
つーか、そんな急いでどこ行くつもりなんだよ
「春、どこ行くんだよ」
俺が聞いても答えない
チッなんなんだよ
振り払う事もできたが何故かする気にはならなかった
さっき風紀室がどうとか言ってたから向かってんのはそこだろうな・・・
[*←][→#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!