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「何の騒ぎだ」

収集のつかなくなってきた騒ぎに誰かが呼んだのであろう
風紀委員長が姿を現した

聞き覚えのある声に振り向くと
パフェを食べていた手を止めガタンと席を立つ

そして小走りで駆け寄り

「琥珀!会いたかった」

琥珀に飛びついた


途端にざわついていた食堂全体が水を打ったように静まったかと思うと
悲鳴のような今日一番の叫びが声が食堂に響く

「ちゃんと来たんだな」

予想外の反応に驚きつつ夏葉の柔らかい髪に手を置き
優しい手つきで撫でる

すると夏葉が顔を上げ満面の笑顔で少し照れたように言った

「琥珀に、会いたかったから」


誰もが思っただろう
なんて殺し文句だ、と

当然のように琥珀の手がピタリと止まった

「琥珀?」

どうしたのだろうか、もっと撫でて欲しいなんて思いながら
心配そうに琥珀に目を向けると

「っいや、なんでもない。俺も会いたかった」

その目は冷酷委員長と言われる普段の彼からは
あまりにもかけ離れた優しい眼差しで、周りはただ息を飲んだ

琥珀の言葉を聞いた夏葉も嬉しそうに顔を綻ばせる






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