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「あの人だかりはなんだ?」

彩芽の隣に立っていた一際存在感のある少年

彼こそが御門学園高等部の生徒会会長、柊朔夜だ
そのカリスマ性に加え、誰もが認める容姿が合わさった彼の人気は凄まじい


「それがぁ、”藤の君”が来られているんですぅ」

朔夜の側に居た小柄な少年が頬を染めながら言った
生徒会会長親衛隊隊長である有村雫だ

ふわふわの茶髪にうるうるした瞳
愛らしい少女のような容姿をしている

「は?あいつが来てるのか・・・?」

普段ならぶりっ子する有村に「その演技やめろ気色わりぃ」等と一言言うのだが
今日はそんなことよりも有村の言葉に驚き人だかりに目を向けた

すると二人の後ろから明るい声割って入る

「えー!なになに面白そー!いってみよーよっ」

テンション高く緩い話し方をする少年は生徒会会計、秋風魁

明るい茶髪に深い緑のカラコンをした彼は
爽やかに見える外見とはかなりギャップがある

「・・・」

そのやりとりを無言で見つめる彼は生徒会書記の海雲要だ

彼もいわずもがな美形だが、口を開く事は少ない






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