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「使い方分かる?」
「ううん」
「じゃあ教えるね。この機械でメニューを選んで、
選び終わったらカードキーをここに通すの。
そしたらウエイターさんが持って来てくれるよ」
使い方を聞いた夏葉は
「へぇ〜 ハイテクなんだなぁ」と関心した
「弥琴と樹は何にするの?」
「僕はエビグラタンかな〜」
「俺はビーフシチュー」
「夏葉は?」
「そうだなぁ、クリームパスタとイチゴパフェとチョコアイスとショートケーキ!」
夏葉の選んだメニューに驚きつつ弥琴が尋ねた
「もしかして夏葉って甘党?」
「うん、甘いのって癒されるよね〜」
夏葉は超がつくほどの甘党だ
あまりにも甘い物ばかり食べるので
心配になった両親に制限されていた程に
「樹君は確か辛党だよね?」
「ああ、甘いのは苦手だな」
「ええー、俺辛いの苦手」
そんな会話をしているとそれぞれの料理が運ばれて来た
「ありがとうございます」
「い、いえっ」
運んで来てくれたウエイターの男性に笑顔で礼を言えば
顔を真っ赤にして足早に去っていった
夏葉はそんな彼に疑問を抱きながらもフォークに巻いたパスタを口へ運ぶ
「っ美味しい!」
「僕も初めて食べた時は驚いたよ!
ここの料理はは有名レストランから
引き抜いて来たシェフが作ってるみたいだよ」
「へぇ〜」
わざわざ高校の食堂にそんなお金をかける必要があるのかと思ったが
夏葉は食堂の料理をとても気に入ったので言わないでおいた
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