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そのとき背後で教室の扉を開ける音がした

「お前らなに突っ立って・・・・え、おま、もしかして藤か・・?」

そう言いながら教室に入って来た男
1-Sの担任加々見恭一郎(カガミ キョウイチロウ)は夏葉を見て驚愕している


「はい。ずっと休んでしまってすみませんでした。今日からはちゃんと来ます」

「あ、ああ・・それは構わないが」

「あの、俺の席ってあそこですか?」

一つだけ空いている、窓際の前から4番目の席を指差しながら言うと

「ああ、そうだ。それより藤、自己紹介とかしなくていいのか?」

「先程しました」

「そうか、分かった」

加々見はその答えに安心したように顔を緩ませた

「えーと、、まあ今日から幻の1年主席復活?ってとこだな」

加々見の言葉にクラス中がざわめく

「じゃあやっぱり・・!!」
「やばいっ嬉しすぎる!」

などなど口々に喜びの声を上げている



当の本人は空を眺めて(いい天気だな〜)などと春の心地いい風を楽しんでいるが






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