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なぜ学校に来ないのか聞くと、かなり可愛い理由だった
思わず吹き出してしまうと彼は頬をふくらませた
初めて彼に人間味を感じ、同時に安堵した


さりげなく夏葉と呼んでみると気にした様子は無い
内心はずっと緊張していた




夏葉と別れて風紀室に帰るとやっと緊張が解けた

すると奏が俺の顔を見て眉間に皺を寄せた
失礼な奴だ

「琥珀、顔が気持ち悪い程緩んでますよ。何かいいことでも?」

今日は奏の毒舌も気にならないほどに機嫌がいい

「ああ」

今の俺はきっと気持ち悪いぐらいに笑顔なんだろうな

そんな事を思いながら夏葉にまた会う事を楽しみに書類に取りかかった
俺は今日一日中頬が緩みっぱなしだったろうな・・・






放課後の風紀室

(今日の委員長どうしたんですか?)
(不気味すぎて更に怖い・・・)
(明日槍でも降るんじゃないですか?)
(それか委員長の雷が2倍落ちるかもな)

と、風紀委員たちは怯えていた






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あきゅろす。
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