晴れの日のカーテン
ふわふわとした意識が段々とはっきりしてくる
頭に触れる大きな手は誰の手?
その優しい手つきに心地よさを感じる
嗚呼、この手は僕の愛しい人の手
「起きたか?」
ぱちりと目を開ければ來臥が覗き込んで来た
「うん、おはよ」
「おはよう弥夜」
おはようのキスをしてベットから出る
「体大丈夫か?」
その言葉に僕は昨夜のことを思い出し顔を赤くする
そんなこと、聞かないでほしい
來臥が慣れてても僕は未だに慣れないんだから
「だ、大丈夫だよっ」
「そうか」
ふ、と笑うその顔はどうしようもなくイケメンで
僕の心臓をドキドキさせるには十分すぎる
「飯作ったから食おうぜ」
「うん」
來臥は見た目に合わず料理が上手い
いつも僕と來臥で交代でご飯を作るのが日常だ
今日は休日だから生徒会の仕事もないしゆっくりできるなぁ
朝日を浴びようとカーテンを開ければ眩しい光が射す
暖かくて気持ちの良い光
雲一つない穏やかな空
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