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幸せ色の心





朝日がカーテンの隙間から差し込み僕を照らす

眩しさに目を細め布団から出た

桜が陽にあたりキラキラと光る

綺麗だけど儚い





余命宣告を受けてから2週間
色々考えたけど僕は今まで通りに学園へ通う事にした
もちろん病気の事は誰にも言ってない
心配かけちゃ悪いから

今日から新学期
気を引き締めていこう

でないと顔に出てしまいそうだから







「おはよう」
 
「おはよー弥夜ちゃん」
「おはようございます楠様!」

「様はいいって・・・」
「いえ!そう言う訳にはいきません!」

困ったなぁ
僕なんかに様をつける必要ないのに
ちゃん付けはもう殆どの人が呼んでるから気にしない事にした
この子は僕の親衛隊の霧野純君だ
茶髪に茶色の瞳で凄く可愛い容姿だ
生徒会に入ってるってことで親衛隊なんか作ってもらって申し訳ないんだけど・・・

「はよ」

席に着くと隣から声が聞こえた

「おはよ」

僕の友人の一人だ
名前は佐宮和哉
黒髪に黒瞳のイケメンで親衛隊もある
この学園に来て一番にできた友人だ

このクラスは皆とても仲が良い
僕の通ってる学園は少し特殊で親衛隊を持ってる人には近付き難い印象らしいけど
そんなの関係なく話しかけてくれるし、僕はそれがとても嬉しかった
高等部にくるまではそんなこと全然なかったから尚更なのかもしれない


人とふれあう事で僕は心が暖かくなる事を知った

孤独だった心が満たされてゆく

この温もりを知ってしまったら手放すことはできない






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あきゅろす。
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