2 嗚呼、俺は幻聴が聞こえるまでに疲れているってのか 南雲が俺を好きだとか、末期だな俺 「言っとくが本気だからな」 どうやら幻聴じゃなかったらしい が、そんな事はどうでもいい 問題なのは好きだと言われて嫌悪なんかなく むしろ嬉しいと思った俺の気持ちだ 冗談だと思いたい・・・ 「まじかよ・・・」 「ああ」 聞こえないような小さい声で呟いたつもりが聞こえたらしい 「つかお前、俺の事好きだろ?」 チッ 勝ち誇ったような顔しやがって こうなったらヤケクソだ 「悪いかよ」 再び襟を掴んでキスしてやった [*前へ] [戻る] |