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シルシ
忘れないでって言い残して



《羅雅、コレをあげる。》


〈うわぁ!!ヴァイオリンじゃん!?
いいのか?高いんだろ、ヴァイオリン!?〉


《だって羅雅、俺より才能あるし、
その方がヴァイオリンも喜ぶしな、ホラ》



〈ありがとう、うん、大事にする!!〉




コレが俺の楽しかった夏休みの記憶。


そこから家族が壊れ始めた。


大事だったヴァイオリンにもう、

何年、何十年触れてないだろうか?



けど、ヴァイオリ二ストの道を
諦めた訳では無い、決して諦めていない。


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あきゅろす。
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