妄執教師 調教 その2 「っう…ああっ!!」 どうやら、いつの間にか孝司は達していたらしい。手を使って自慰をした様子も見られない。課題をクリアしたようだ。 孝司もそれが分かっているのか、とても嬉しそうな顔を見せた。私はその表情が嫌いなのだが。 これからの事を考えて意識を閉ざしていると、孝司から声が掛かった。 「さとし、もう外していい?」 そう言いつつも両手を後ろへやり、早速解きにかかっている。久しぶりに見る孝司の目は、どこか物欲しげだ。 「どうしたの?」 仁科は孝司と向かい合って尋ねる。 直接向かい合って話すのは久しぶりで、どこか照れている孝司は、視線を下に逸らした。 やがてもじもじと手を弄り、仁科に向かってポツリと呟いた。 「さとしのものが欲しい」 2人にとっての記念日である、あの日以降、仁科は一度も孝司を抱いていない。 今みたいに孝司の身体を弄ぶばかりで、最後までやらなくなった。 無垢な孝司は、その理由を知る由もない。ただ何となく仁科が怒っているという事だけは分かった。 「ううん、何でもない。おやすみ、さとし」 「そうか…。ではまた明日」 そう言い残して、仁科は去っていった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |