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妄執教師
純粋な想い
「片山が長瀬くんへ抱く想いは、おそらく私の比ではない。私よりも純粋であり、なおかつ彼は元来思い込みが激しい。そばに居ても感じたよ。長瀬くんへの醜いまでの執着を、そして私への激しい嫉妬や怒りを。彼は狂っていると言っても過言ではない」
「……あの片山が、そんな男だったなんて…」
「片山の居場所はおそらく彼のテリトリーだろうが、私にはそれを探る術がない」
 それから仁科は啓一に視線を合わせ、真摯な眼差しで言った。
「啓一、私に力を貸してくれないか?」

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あきゅろす。
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