平凡な俺の生き方 . 「俺がサボってた事、内緒にしてもらえません?」 「隼人に?言うわけねーだろ。俺がしばかれる」 ヤツは、おお怖ぇえとばかりに肩を震わせた。 「ありがたいっス。じゃ俺はこの辺で…」 「もう行くのか?お前もサボリだろ?」 「も?」 「俺もさぁー、仕事めんどくせぇから逃げてんだ。お前と同じだろ?」 ということは、この人は俺と同じサボリ魔になるのか…。何だか複雑である。てかこの人は何をサボってるんだろう。 「そーいえば、何で俺が瀬川だってわかったんです?」 「素朴で地味だけどカワイイ顔って聞いてたからさ。あ、こいつじゃんって」 「それ、誰情報ですか?」 「ん?奥村から」 あのキラキラ王子、どんだけ顔広いんだよ。ここまでくると情報屋でもやってるんじゃないかと思うわ。 「ああ、忘れてた。俺は3-Aの北村 秀一(キタムラ シュウイチ)だ。これでも文系のトップなんだぜ」 「へー見えないっスね」 「意外と毒舌なんだな。おもしれーな、お前」 北村先輩は、外見と中身のギャップがありすぎる気がする。 [*前へ][次へ#] [戻る] |