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短編
間違い探し
超短編

*間違った鬼畜攻*

*お馬鹿
*媚薬
*激短

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パラララパッパッパ〜♪

 上機嫌で歌ったそれは某有名RPGの勝利のテーマで、俺は本気で奴の気が触れたのかと思った。

「勇者は『奇跡の媚薬』を手に入れた!」

本当に気が触れたんだと確信した。

だって、そうだろう。
人をこんな状態にして何ほざいてんだって思うじゃないか。

因みに「どんな」状態かといえば、全裸で両手首を頭上で一纏めにベッドヘッドに括り付けられている状態だ。

奴がごちゃごちゃ言いながら取り出したのは緑色のビン。
中には液体状のものが入っているらしく、タプンタプンと揺れていた。

「ふふ。そんなこと言っていられるのも今のうちだぞ。」

いや。何も言ってねぇし。

意気揚々と奴は蓋を開けた。
それを自らの手に垂らしながらつらつらと述べる。

「これは『媚薬』だよ。即効性で凄く気持ちヨクなっちゃうらしい。塗って直ぐは燃えるみたいに熱く感じるけど、それが段々疼きに変わってくるんだって。それが堪らないらしいよ。」

濡れた手が近付けられた。
ぷん、と甘ったるい匂いが鼻を刺す。

「いっぱいいっぱい塗ってあげようね。」

無邪気とすらとれる笑みを浮かべた奴の手が、触れた。

「んうっ!」

「まずは乳首だ。好きでしょ、おっぱいいっぱいこねられるの。」

っがぁ!!さてはこの間のAVこっそりと見てたこと今だに根に持ってたな!

そんなことを考えている間にも、変化は訪れる。
奴が言った通りに液体の付いた場所がカッカと燃えるようになってきた。
じわじわと広がる感覚。
‥‥やばい。

「んっ、」

「ふふ。エッチな声。感じてきちゃった?
じゃあ次はここだ。」

言って奴の手が足の中心に滑り込んだ。

カッ!と熱くなる感覚。粘り気の強い液体と一緒に何度も何度も扱かれる。
グチャグチャ
濡れた音が部屋中にこだまして、耳の奥まで犯される。

「ふふふ。震えちゃって‥気持ちイイんだ。ヤ〜ラシィ。もうこっちも欲しくて欲しくてたまんないじゃない?」

「んぅっ!」

最奥に触れられた瞬間声が漏れた。
ちょっと触れただけなのに瞬時に移された熱と痺れるような感覚がビリビリとそこを苛み始める。

奴はそんな俺を酷く満足そうな瞳で見詰めて、液体をたっぷりと自らの掌に振り出した。

「欲しいんでしょ。コレ。」

その掌を自身の砲身へと塗り付けるながら、言う。

「このグチャグチャので中を擦ったら‥どうなるかな?これなら手じゃ届かない所まで十分に届く。気持ちくて気持ちくて、オカシクなっちゃうかもよ。」

目前に突き付けられたそれは、大量の液体に塗れてテラテラと光ってさえ見えた。

「‥‥‥‥っヵ、」

「え?」

奴がにやけた顔を寄せる。


「馬鹿かっ!てめぇはっ!!?」


「‥え?」

手が縛られてるから仕方なく視線で奴の砲身を指し示す。

「てめぇも直で塗りやがって‥!そんなんしたらお前も薬の効果覿面じゃねぇか!どうすんだ馬鹿野郎!!
普通はてめぇはゴム被せてから塗りたくるんだよ。
二人して薬に狂ってたら収拾つかねぇじゃねぇか!!」


「‥‥‥‥あ。」


「『あ』じゃねぇ!!このっ‥馬鹿野郎めっっっっ!!!!」




 その翌日、げっそりとして骸骨のようになった二人が目撃されたとかしないとか。

薬の取扱には重々気をつけましょう。



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あきゅろす。
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