登場人物
・野沢堅五郎(Kengoro Nozawa)
この物語の主人公で、南小川学園高校三年B組生徒。いつも赤点ぎりぎりの軟弱(ヘタレ)不良。
成績はとても悪く声は無駄に大きく非常に頑固といういかにもモテない男子だが、彼の周りではいつでも誰かしらが笑っている。
南小川が誇る三大美女である優希花は妹で真理夜は親友(本人は腐れと言う)の上好意まで持たれている超が付くほどの幸せ者だが、本人は全く気付いていない。それどころかこれまた三大美女の一人である雅に片思い中だが、こちらはこちらで相手にされていないというどうにも納まらないタイプの男。
お化けを怖がる・女性用のダイエット番組に釘付けになる・流行の韓流ドラマにはまるなど、その見た目や声からは想像もつかないような感性をしている。自称真の不良でありながら、校則を必死になって守り通そうとしたり、定期試験前は真澄や真理夜に頭を下げて勉強を手伝ってもらったりなどといった真面目な面も目立つ。

・菊池真澄(Masumi Kikuchi)
堅五郎の寄宿でのルームメイトで、南小川学園高校一年A組生徒。見た目良し頭良し性格良しの装飾モテ男子。
優希花を始め彼にあこがれている女子生徒は数知れずファンクラブまでできるほどの人気っぷりだが、その分稜二や堅五郎以外の男子生徒からは敬遠されている。
意外と世間知らずな部分が目立ち、その上頼まれたことはいやでも断れない・いじめをいじめとして認識できない・優希花の性格を一般女子の性格だとして受け入れるなど少々常識離れしたところが有る。一見とても易しく誠実そうに見えるが、実は相当腹黒く毒舌家。しかし、本人に自覚が全く無いので周囲の人間はよく気をもんでいる。
趣味は料理と園芸と手芸で、堅五郎の食事の世話は彼がしている。真の男らしさを求めて堅五郎に弟子入りしているが、人目をはばかることなく少女趣味的思考について語り出すなど一般とのずれが多少有るため、道のりは長そうだ。

・阿塚真理夜(Mariya Aduka)
堅五郎のクラスメイトで、南小川学園高校三年B組生徒。大手IT企業の社長令嬢で頼れるクラス委員長。
南小川が誇る三大美女の一人で、その頼れる性格から(?)特に稜二をはじめとする奇妙な性癖を持つ男子にモテ、日に日に増し激化するファンによるラブレターや告白の数・ストーカーや盗撮に悩まされている。
誰に対しても変わらぬその優しい性格などもあって、優希花をはじめ彼女にあこがれる女子生徒も多い。しかし、中学の頃から思い続けている堅五郎の好きなタイプということもあり、本人はむしろかわいらしく守ってやりたくなるような女の子になりたいと思っている。
性格の真反対な雅は幼なじみであり親友で、度々彼女の変わった悩みやそこからくる奇妙な人間関係に振り回されている。

・野沢優希花(Yukika Nozawa)
堅五郎の妹で、南小川学園中学三年C組生徒。男嫌いのツンデレ(ヤンデレ?)美少女。
南小川が誇る三大美女の一人で、よく小学生に間違えられることをとても気にしており、飲めないブラックコーヒーを一気飲みしたり似合わない化粧をしたりと大人の女を目指して日々奮闘している。
特待生として南小川学園高校への推薦試験を免除されるなど頭は極めて良く申し分無い美少女なのだが、病的な男嫌い(近づかれると罵声と暴行を浴びせてしまう)のために男子生徒は近づけず、真理夜や杏美以外の女子生徒からは嫌味な性格としてあまり近づかれない上に、人見知りがとても激しく不器用といった性格が災いして友人は少ない。しかし、そんな自分の欠点さえ受け入れてくれる真澄にだけは心を許しており、彼と居る時だけは普通の女の子でありたいと思っている。
兄の堅五郎の影響で男の前では口がとても悪く、自分の好きなゲームやアニメの話になると真澄以外は誰も手がつけられなくなるほどよくしゃべる。

・松岡杏美(Ami Matsuoka)
優希花の友人で、南小川学園中学三年C組生徒。コスプレアイドル兼小説家兼イラストレーターなのに学生としては落ちこぼれな電波少女。
気分によって性格をころころ変えたり真澄の前でだけいきなりかわいこぶったりと、なかなかつき合いにくく人は滅多に寄り付かない。
実は、優希花のファンクラブに情報や写真を売っていたり(初めはそのために近づいた)、真澄を自分の奴隷にしようとしていたりと裏で画策しているらしい。しかし、その場その場で計画性の無い行動をとる性格からあまり上手くいくどころか、優希花に言いくるめられたり弱みを握られていたり真澄からはあまり相手にされていなかったりする。

・間瀬稜二(Ryoji Mase)
真澄の友人で、南小川学園高校一年A組生徒。オカルトマニアな科学者の卵。
いつもオーバーな演劇調でしゃべりいかにもうさんくさい雰囲気を振りまいているが、日常的には常識人でよく真澄の突っ込み役をしている。
しかし、思い続けている真理夜を目の前にすると電撃でも走ったかのように亢奮し物騒なことを言い始める。恋愛へのこだわりが異常であること・オカルトの話になると正気を失うこと・毎日怪しい実験ばかりをしていること・度々不思議な力を発揮することなどから作中ではもっとも謎の多い人物で、本人談では人見知りも激しいらしいが、変わり者同士だからか真澄とはすぐに仲良くなった。

・泉沢雅(Miyabi Izumizawa)
真理夜の友人で、南小川学園高校三年B組生徒。つかみ所が無くいつも何を考えているのか不明な不思議ちゃん。
南小川が誇る三大美女の一人で、堅五郎をはじめとする大人しい文学少女タイプが好きな男子生徒から常に狙われているが、資産家の娘であるため幼い頃に何度も誘拐されており、ある時に誘拐犯の一人に恋をしてしまってからは普通の人には恋をすることができなくなった上、それから精神的な成長まで止まってしまったために話があまり通じない。
彼女の身の回りの世話は幼なじみでありルームメイトの真理夜が全てやっている。いかにも異様な空気を放っている間瀬に一目惚れしてからは健気に追いかけ続けているが、間瀬の方では真理夜に思いを寄せているのでほとんど相手にされていない。

・七瀬順大(Junta Nanase)
堅五郎のクラスメイトで、南小川学園三年B組生徒。受験大好き試験大好きな変質者。
幼い頃からの母親によるスパルタ教育から勉強は大好きでそこそこできるのだが、その分以上のエネルギーを補給してしまったがために現在では医者も驚くほどの大食いになった。
受験や試験以外にもそれに関連する進路や願書という言葉を聞いたり思い出したりするだけで亢奮し始め、逆にそれらの言葉や自分の趣味(受験勉強)を否定されると猛烈に怒り始める。ある時優希花になぐられてからは自分がマゾヒストであることに気づき、早く大学受験に受かって優希花に告白されるのを楽しみに毎日を妄想しながら過ごしている。

・神田明弘(Akihiro Kanda)
堅五郎の進路指導担当で、南小川学園高校三年B組担任。Sっ気の強いめがね教師。
物語にはほとんど関係無いが堅五郎が校内で言葉を間違えると決まったようにやって来て言葉を直したついでに忘れず自己紹介をして消えてゆく変わった目立ちたがり屋。
進路相談のことでいつも堅五郎を追いかけ回しているが、実はそれを楽しんでおり軽い運動不足解消になると言って喜ぶほど。モテるのかは不明だが恋人は居るらしく、生徒が恋愛することも推奨している。

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