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計画は思いのまま
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噴水に悪態をつきながらも俺は、迷うことなく寮に辿り着けた。

まぁ、きちんと道は整備されているので、道を外れない限り迷子になることはないだろう。

林の中に入り込んでしまえば知らないが…。

困ったことと言えば、寮まで一時間弱歩かされたことだろう。

普通に疲れたし!

寮らしき建物が見えたとき、思わずホッとしてしまった。

それも一瞬のことだったんだけどな。


寮は、これまたバカでかかった。

何階建てだよっ!てくらいの高さと、高級ホテルなんじゃないかと勘違いしてしまいそうな外観。

縦・横・高さとも、すごい大きさ。

入り口はもちろんのごとく、自動ドアが設置されている。

つか、オートロックって言ってた時点で、嫌な予感はしてたんだ。


寮の前に着いた俺は、寮を見上げポカーンと口を開きしばし固まってしまった。

マジなんだよ、この学校…。

ガックリしつつ足どり重く、俺はオートロックが付いている自動ドアへ向かう。

高野さんから聞いていた通り、ドアの右側にインターホンが付いていた。

呼び出しボタンを押す。

ピーンポーンッ。

普通の音で心底安心した。


「はぁい、どなた〜?」

寮監さんは、結構軽い感じの方らしい…。


「お忙しい所すみません、外部から入学して来た今日入寮の柳瀬裕也です」

「あぁ、新入生!入学おめでとう。今そこ開けるから入って右の寮監室まで来てくれる?中まで入って来てくれていいから」

「はい、ありがとうございます」

そう言うのと同時に、オートロックのドアが開く。

ボストンバックを肩に掛け直し、ついに寮内へ足を踏み入れた。


すげぇ〜!!

めっちゃキレイで、キラキラしてやがる。

たぶんロビーなんだろう入ってすぐ拡がるスペースには、ソファーとガラステーブルのセットが、いくつか並べられている。

それなのに、まだスペースはたくさんあり、広々としていてとても落ち着いた雰囲気を醸し出している。

床も石で作られており、ピカピカに磨きあげられていて一歩歩く度に、カツンッカツンッと音を鳴る。



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