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計画は思いのまま
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「少し説明させてね。学生証についてなんだけど、そのカード、学園で生活していく中で日常的に使用されてるの。だから、常に持ち歩いてね」

そして説明された学生証には、たくさんの役割があった。


まずは、高野さんも言っていたクレジット機能。

食堂から購買など、学園内の支払いはすべて学生証で済まされ、機械にタッチすると支払い完了となり、月末に纏めて口座から引き落とされる。

口座は入学前に登録済である。

現金での支払いは基本的に行われていないらしい。

また、カードキーにもなっており、部屋の開錠に使用される。

因みに、部屋の扉は閉じられると、勝手に鍵が掛かるようになっている。

まさかの部屋まで、オートロックとは…。

マジ、ホテルみたいだし!

寮の出入口のオートロックも学生証を使う。

ドアに付けられているパネルに学生証を翳(カザ)すと、この学園の者と認識され自動ドアが開くしくみだ。

また、入って左側にも幾つかパネルが並べられており、学生証を翳すと生徒それぞれの在室状況が記録されるようになっているらしい。

なので、寮の入外出時には必ず学生証を翳すよう言われた。

ハイテクだ…。

校舎内でも下駄箱の鍵やロッカーの鍵、出席確認にも使用される。

あ、門にも認証パネルが設置されており、学生証を翳さないと外出出来ないらしい。

まぁ、外出するには先に外出届を提出しなければいけない様だが。


「これ、学生証部屋に忘れたら大変なことになりますね…」

持っていくの忘れただけで、ご飯は食べれないし取りに戻れもしない。

寮から出ることも出来ないので、授業に出席も出来ない。

マジ、ありえないでしょ…。


「ふふっ、そうね。常に身に付ける習慣をつけてちょうだい。紛失したら、すぐに私まで連絡するのよ。悪用するバカは必ずいるからね」



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あきゅろす。
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