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9月の変化
新学期が始まった。
教室には1学期とは確実に違う空気が流れていた。
そのピリピリした空気は俺にとってストレス以外の何者にもならず、俺は放課になると早々に教室を後にした。

夏休み中に覚悟を決めて指定校推薦の書類を揃えた俺は、後はもう結果の通知を待つだけとなっていた。

なんとなく家に帰る気にもならず、俺はなんとなく美術室に足を向けた。

部の活動日でもない美術室には誰も居らず、シンと静まり返っていた。

絵の具のにおいが俺の心を落ち着かせる。
「はぁ。」
息をついて机に突っ伏す。
一日でずいぶんと疲れた気がする。
「こんなのが3月まで続くのか。」
憂鬱だ。
でもまぁ、あのピリピリした空気の一部にならないで良いだけマシだと思おう。
うん。
机に預けた体を起こす。
目に入るのは見慣れた美術室。
なんだか落ち着いてきて疲れた頭がだんだん白んでいく。
そして俺は美術室で寝入ってしまった。

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あきゅろす。
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