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「入江さん、ちょっとこっちへ」

とにかく僕は
誰にも見つかりたくなかった。
"模範的良い先生"は
こんな性的な現場には
出くわさないはずだから。

生徒会室の一角
衝立で区切られた物置スペースに
彼女を連れ込み座らせた。

「入江さん、今の事誰にも言わないから
入江さんも誰にも言っちゃ駄目だよ」

「じゃあ、ちょうだい」

「は?」
天真爛漫な彼女の笑顔で
彼女は僕に抱き付く。

彼女の柔らかい体と僕の体が密着する。

首もとに彼女の荒い息がかかり
彼女の心音が胸に響く

膝の上に座る彼女は軽い。
こんなに軽い子があんなに美しい曲線を
作り出しているのかと思うと
何か矛盾を感じる。

「ちょ!…ちょっと…入江…」
彼女の吐息が耳元にかかる。
「お願い…先生」

彼女の目は潤んで
まっすぐに僕を見つめていた。

なぜだろういつの間にか
彼女の唇が僕の唇に触れていた。

いつ触れたのか分からない
気が付いたら
彼女の舌と僕の舌が絡まりあい
ぴちゃぴちゃと卑猥な音が
この部屋を支配していた。

僕がどんなに彼女を突き放そうとしても
彼女は僕の舌を離さない。

蕩けてしまいそうなキスだった。



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あきゅろす。
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