思わず我にかえった。
彼女が僕の視線に気付いたのだろうか
僕は今まで自分がなんて
醜悪な考えをしたんだと恥じ、
考えを払拭した。
「保健室は…ダメ」「え?」
彼女の口から出た言葉は僕の考えとは
全く反対の方向のものだった。
「…そこ」
彼女の指差す先には生徒会室。
「ここ?」
彼女は頷き僕を見つめる。
彼女に促されるまま僕は
生徒会室に入った。
「降ろして下さい…」
彼女を床に降ろすと
びちゃ
っと音がした…気がする。
なんだろうか…今までにない
不思議な感覚が僕の胸を掻き乱す。
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