僕はショージに向かって
怒鳴ってしまった。
ハッとした。
だってあんなに
悲しそうな顔をするだなんて…
ショージを傷付けてしまった。
「俺の兄貴さ…ホモなんだ。
だから小さい頃から
色々させられたって言うか…」
彼の瞳はどんどん潤んでゆく。
「だから…だから…」
ホロホロと彼の頬を涙が伝う。
胸の奥が痛い。
「ご、ごめんショージ…言い過ぎた…」
ショージは僕の手を掴んだ
いや違う。
目にも止まらぬ速さで
掴んだ腕を後ろに回し
僕はまんまと両腕の自由を奪われた。
「だから…絶対
気持ち良くしてあげるからさ」
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