カップリング小説
腐ったマヨネーズとパフェ野郎
おい、勝手にタイトル変えるなよ
土銀や銀土に変更するなよ
今回マヨネーズ星人はこの星に来ないだろ
えーっと
前回までのあらすじ
神楽たちが宝くじに当たり旅行に行き、俺こと坂田銀時と新八ことメガネが二人っきりに
愛の巣を創ろうとしたがメガネのレンズが光っていたために失敗に終わる
現実逃避がしたくむしゃくしゃしていた俺はパフェを飲みに店に入ったものの
いつもマヨラーの近くにいるゴリラの世話係ダースベーダーに出くわした
生命に関わる問題が今はじま
「はじまっちゃいまいたか。旦那、ゴリラの世話係はマヨラーでいいんじゃないですかァ」
俺が喋っていないことを喋るんじゃねーよ
「これだから若手はKYで困るんだよね〜。まだ前回のあらすじ終わってなかったからもう一回視聴者に説明していいかな?」
「キング勇敢て照れるでィ。ぶっちゃけ全部カットでよっかったんじゃないすかねェ」
キング勇敢てナニソレ
これだから未だにソーセージなんだよ
オレンジジュースにストローで子供のように息を吹きかけぶくぶくさせる沖田くんは俺の眼を見た。見透かされているようで眼を逸らしたくなるが、ここで逸らしたら負ける気がしてならない
例えるなら事情聴取
新八に発情したことをバレなければ俺の勝ち
バレたらこいつの勝ち
こいつは「二人だけの秘密にするから。貴方の力になりたい」と二人きりの時に自分が一番の理解者だよ〜とアピールをしてくる友人(仮)
もし信頼して話したら、次の日には『二人だけの秘密』が『皆の秘密』になってしまうパターンが待ち受けている
小悪魔という生易しいものではない
何度も言えるが、ドSな悪魔だ
「旦那ァ吐き出せば楽になりますよ」
「相談することは何もないですよ」
「オレァ力になりたいんすがねェ…」
危ないパターンキター
「お子様に話しても現実はそう変わんねぇんだわ」
「……わかりやした」
おっ、案外早く事情聴取終わるか
食ってるパフェを味わいたいんですがね
沖田くんは携帯を取り出し誰かと電話した
数分後
「あっ、銀さん」
おまえは……!
「大人連れてきやした」
「ダメな大人連れてきてどうすんだよ。しかも連れてきたっつーか電話一本で連れてはきてねーだろ」
「確かにダメな大人かもしれないけど銀さんに悩みがあるって聞いて…あんたにいっつも助けてもらったから恩返しがしてーんだ」
「ダメな大人かもじゃない。ダメな大人なんだ。そこ履き違えるな」
「酷いッ!!!」
「鶴の恩返しって聞いたことありやせんか?」
「これ鶴じゃない。(大人になっても)醜いアヒルだ」
「アヒルでも鶴でも白く清い心には変わりないんじゃないんすかね」
「心が白くても見た目が黒くちゃな〜」
しかも心が黒いやつの説得じゃあなぁ…
「銀さん、悩みはモヤモヤ溜まって大切な人にはすぐバレると思うから、せめて…」
「じゃあ俺は帰る。パフェも食っちまったことだしな。ありがとな」
強力な助っ人連れてきやがって…勝ちっていう気分じゃねえや
新八に打ち明けたら
関係は崩れ去るだろうな
あいつのひきつった顔が目に浮かぶ
「銀さん!おかえりなさい」
向日葵のような笑顔
寂しそうな笑顔もそれはそれでそそられ…
って何考えてんだぁああああ
正常な判断何処へいった?沖田くんたちに盗まれちまったか?
「おう」
さらさらな黒髪をくしゃくしゃ撫でると新八は「どうしたのですかご主人」と心配そうに見つめる犬のように見上げる
シルバーソードよ
どうか
おさまってくれ
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