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カップリング小説
キセキの思いで《赤》
バスケ部のキャプテンの赤司征十郎だ

修学旅行の前にテツヤは大輝と別れたそうだ
それからテツヤは部活を辞めたいと相談してきた
もちろん帝光バスケ部にテツヤの存在は必要だから考え直せと今も説得中

「大輝がいるからか?」
「違います」
「それなら辞めるな…命令だ」

「…無理です」

その発言を聞いた瞬間、僕はテツヤの口をふさいだ

「ん…っ……赤司…君…!?」

「二度と言うな…勝つためにはテツヤが必要だ」

そう、百戦百勝を実現させるため

「達成するまでは僕のモノだ」


その日からテツヤと一緒に帰ったり、1日1回はキスをした
テツヤは先に帰ろうとしたりミスディレクションを使っているつもりなんだろうが、僕には通用しない


キスをした時は、泣きそうな顔をする
大輝を忘れられないのか…それとも、僕を嫌ってるからなのか……

確かに少々強引なやり方だが……勝ちがすべてだ

初めてテツヤをこの目で見たときは、笑みがこぼれた
誰もテツヤの存在を気にしないで…いや、きずかないと言った方があってる
「幻の6人目」とすることでテツヤの存在を示したかったのかもしれないが、バスケ部に入れて「後悔」という二つの文字は浮かばなかった




ある日、僕とテツヤの事で大輝が尋ねてきた

「どうした?」

「……テツと付き合っているのか?」
「大輝には関係ない事だ」

なんで大輝とテツヤ別れたか想像はしれる……が、だからと言って今更テツヤを渡すわけがない

「……そうかよ」

「そんな事より、明日は最後の試合だ……体調は崩すな」
大輝は眉間にシワをよせて去った

ドアの音が部室に響いた


「……出てきていいぞ」

ミスディレクションを最大限まで使ってたテツヤは夕陽に照らされて今にも消えそうだ

「こっちに来い」

テツヤを引き寄せ抱きしめた
僕の腕の中にいるテツヤが泣くのは初めてかもしれない
消えそうなテツヤの手綱を掴むのが僕の成すべきことだ


「テツヤ………」

テツヤの涙を舐めた
「…しょっぱいな」

「そうなんですか…?」
テツヤは涙を流しながら微笑んだ

男に欲情した経験は一度もないが……僕はテツヤが本気で欲しくなった

その身体も心も支配したい

「…ペナルティーとして卒業するまで僕に付き合え」

テツヤは驚いてた

「そんな話聞いてません」
「今決めた」

「わがままですね…どこの暴君ですか」
「それは、テツヤも同じだろ」

涙もよかったが……笑顔の方がいい

何故か分からないが、三年生になる前の事を思い出した



1人1人にテツヤのことをどう思うか質問をした事があった

「黒子っちっスか!?バスケでは凄いと思うし……可愛いっス!」
それは同感だ

「黒ちん?別に興味ないし〜お菓子ある?」
心の底ではそんな事ないだろう…お菓子は食べ過ぎるな

「黒子か……一番性格がまともなのだよ………それより早くするのだよ!」
まともじゃなくて悪かったな……王手

「テツは俺の相棒だろ!バスケだけは話が合うんだよなー…身体の相性もいいけどな!」
さりげなくノロケはやめろ


……今だけは僕のだが


「赤司君…どうしたんですか?」

「テツヤのことを考えてたんだ……まだ未遂だしな」

……五分ぐらいの沈黙が続いた

「………帰りましょう」
「…そうだな」


次の日の試合は当然勝ち、百戦百勝を成し遂げた

テツヤとは卒業式に別れた
いつか、僕のとこに戻ってくる日がくるだろう
また会う日が楽しみだ

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あきゅろす。
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