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カップリング小説
僕だけがいない街

言わなくても理解してらっしゃると思いますが腐向けです
ネタバレ激しく含みますが激しく捏造します
知らない人は何が本当で何が嘘か分からなくて当然ですね…気になる方はアニメ見たり漫画読んでみてください
CP的には八代学(やしろがく)×藤沼悟(ふじぬまサトル)の方向で進めていきます
小林賢也(こばやしケンヤ)×藤沼悟も少々あります
暴力 犯し 殺人 あります。ご了承ください
なんでもいいからかかってこいよというヒーローは相変わらず文章下手な小説をお読みになってくださると嬉しいです




























時間を越えて繰り返してきた生活

最初は殺された母親を助けるために再上映(再上映と書いてリバイバルと読む)を発揮するも
変わらない事態
危機的な状況で想いを強くすると時間を越えて姿は
(29歳の俺が)小学生になっていた

記憶では雛月加代という小学校の同級生と2人ほどが行方不明になる連続誘拐殺人事件が母さんを殺した犯人への手掛かりとなると察した
雛月加代を救出するため『ひとりぼっち』にさせないよう僕は近付く

知っていながらも事件を未然に防ぐことが出来なかった
自分が無力だと理解して2006年の元の所へ戻る

嘲笑うように変化なく母さんが殺害されている現場に俺は立っていた
警察には母親殺しと俺が犯人と疑われ
1人の娘に助け出された

犯人として冤罪として捕まった人を信じ
皆を助けたい

何かのキッカケで
あの昭和63年(1988年2月)に再び戻った

雛月加代と俺に関わる全員を守るため
失敗を繰り返さないよう知恵を働かせ行動した

『次は…絶対に止めてやる』

作戦のおかげで成功した。雛月加代を守れた

そして、過去・未来を変える代償は大きく俺自身に跳ね返ってきた

眠り続けた僕は記憶がぶっ飛んでいた
キッカケとなる記憶の鍵と遭遇することで記憶が戻り犯人との決着をつける


この物語はバッドエンドに進んだ後のお話である





血にまみれた人を腕に抱き
誰もアイツの犠牲になることのない未来にしたい
決心した俺はまたしても強い想いが叶い


二度と戻ることはないと思っていた
昭和63年に戻った

奇跡と呼ぶしかないのだろうか

呆然と教室のドアの前に立ち止まっている所を見られる
「おはよう。中に入らないでどうした?」
声を掛けられた

その声に振り返る

不思議そうに見つめるてくるのは
僕と特に仲の良いケンヤだ

「おはよう…なんでもないよ」

教室に入り自分の席に座る

ガラッとドアを開け教室に入ってくる者を息を殺して見つめる

「おはよう。席について」

パンパンと手を叩くのは生徒・親に人気者の八代先生。僕達の担任だ

僕は呼吸を整え平然を装う





放課後
「僕用事あるから、皆先に帰ってて」
ケンヤ達には帰ってもらった
「したっけ!」(じゃあね)と大声で窓から手を振ると下から「したっけ!」と返事が返ってくる。校門から皆が一緒に出ていくのを僕は見守る


夕暮れに照らされる教室
この日に見回りをする先生がいた

「八代先生」
「悟!?どうしたこんな時間まで」
「待ってた」
「僕をかい?」

頷くと少し困った顔の笑顔で理由を聞いてきた

「飴あげる。目閉じて口開けて」

「あーん」
つっ立っている先生。どう考えてもこの身長差は口に届かない

わざとだろ
「わざとだろ」
声に出てた

「からかってみたくてな。ゴメンな」
ウインクして謝りしゃがむ。目を閉じ口を開けてくれた

僕は包装を破り中身の飴を取り出し、自分の口に含む

「ん?なんで悟が食べて――」

もご
大胆にも口渡しをした


未来のバッドエンド体験のヒントで、1人でいさせちゃいけないのは他の誰でもなくこの人ではないかと考えた
とてつもなく難しいことで危険なことだ

「先生をからかうなよ。こういうことは好きな人とやるんだぞ」
八代先生は僕の奇妙な行動に対応し頭をぽんぽんした
見透かされてることに苛つき反論する

「僕は、八代先生が、好きなんです!」

恥ずかしすぎて涙目になる(中身は29歳の)僕に
「諦めてくれ。悟のためでもある」
八代はきっぱり断る

なして(どうして)僕がこういう行動にでたか
焦りの発想にすぎない
99%これが当たり前と理解しながら
1%は賭けていたんだ
ほんの少しショックだった

八代先生の心は僕では埋めれないのか
「八代先生の心は僕では埋めれないのか」
声にでてたことも気付かず、母さん、加代、愛梨の笑顔を思い出し涙を流す

「僕の心を埋める…そこまで思ってくれるのは悟が初めてだ。…そうだな」

渡した飴をボリボリ噛む

「このクラスの子たちを僕はもっと知りたいんだ。協力してくれるか?」

罠にかかった

「先生、真面目なんだね。わかった!」

八代には本当の事を教える
殺しはさせない。1人になりそうなところも作戦変更する気はなく、すかさず僕が遊びに誘う。ケンヤたちに頼るのは申し訳ないが僕1人だけじゃ限界がある。作戦に協力してもらった






休みの日、偶然ではあったもの八代を見かけ
後を追う

あそこは確か……それにあの人って…

用事を済ませ多分帰る八代

曲がり角を曲がった所を追いかけると人にぶつかり尻餅をつく
ぶつかった相手は八代だった

「気付いてたのか!?」
「熱烈な視線を感じたのさ」
僕にウインクする








「離せよ!!」
ジタバタする僕を抱え近くの八代の家に連れ込まる。ベッドに投げ出された

「いくら好きでもやっていい事と悪いことがあるのは分かるか?」

僕の上にのしかかる
小学生と大人とじゃ体格も力も違う
重い

「ボク…何も見てない」
「嘘はよくないよ……悟」

それをお前が言っていいのか!?

睨みつけると
八代の手が僕の首を掴む

力を込め首を絞めつける

「ぐ……あ゙…」

本気で殺しにかかってきてる

息が出来ない
苦しい
意識がだんだん遠退いていく

手に力がなくなりベッドの上にぱたりと置かれ
八代は僕が動かないのを確認しシャワーを浴びにいった

シャワーを浴びて戻ってきた八代は驚いた
ゲホゲホッと咳き込む僕を見て生き返ったと思った
僕も死ぬかと思った。この方法はイチかバチか天に賭けてみた

ひとりぼっちにさせる結果にならなくてよかった

神様を見るような目で恐る恐る近付く

「僕はなんてことを……悟、ゴメン…」

僕を抱きしめて泣く
その頭をよしよしと撫でる
僕より大人なのに泣きじゃくる先生が可愛く思えた

「……殺しは…しないでください」

「やっぱり、悟には見透かされてたんだな。……誓うよ。この手が誰かを殺めないように、君が僕を見守ってくれ」

優しく口付けられた。まるで結婚式のようだ
この展開は流石の俺でも予想していなかった
最初誘ったのは俺だけど、ロリコンのくせに手ェ出すなんてタチ悪いだろ!
本当にこの人は危険…

『君をスパイスと呼ぶよ』

「悟でいいけど…?」
「ははは、ジョーダンだ。忘れてくれ」

心の中までは読み取れない
















気付いたら事件の風は通り過ぎていた

一言で言えば大変だった

俺は恋人という近しい存在になることで八代学という人物の見張り的存在になった
先生と生徒の禁断愛のカケラも見せないで接する
間違えたにしても年齢的に親子にしか見えない
すれ違う同級生を八代がじっくり見てるその視線は恐怖でしかなかった
「先生買い物行こうよ」
袖を引っ張り僕もその対象に入ってると片隅に置く
気は抜けない
アプローチする前に止める事は決して簡単ではない

僕の気付かない内に何人かは殺されてるかもしれない
疑惑を向けられないように別の犯人を用意してくる
確たる証拠が無ければ捕まえることは出来ない

僕の範囲は結局周りを守ることにかけているため出張になると
防ぐことは出来ない
「標的」を失った人は「代償行為」を求める
八代がこの街にいない時は
信じて待つしかないのだった




小学生の日常
暗くなるまで遊んで帰ったらお母さんがいる生活は
居心地よかった
早く眠りにつき早く起きる






目覚めたら成長していた
もしかして戻ったのか!?
しかも、ここは病院じゃない。家だ

近くに置かれていた携帯を開く
衝撃を受けた
「こんなこと、初めてだ」

今の俺は19歳
進む時は基本29歳くらいなのに

これから何かが起こるのか

状況に狼狽えてると1通のメールが届いた


送り主との約束の場所へ急いで向かう

「……八代…先生?」
「やあ、悟」

誰だろうこの人は
髪はもっさりして眼鏡をかけ髭を生やし
雰囲気がまるで別人
メールのtitleがデートでこれはないだろ…

小学生から未だ恋人同士で続いていたんだな

ポツリと雨が降ってきた

「なんだ悟、傘持ってきてないのか?天気予報見とけよ」


「俺、八代先生の家行きたい」


車に乗るのは緊張して汗がでてくる。雨のおかげで水滴と勘違いされたのはよかった
カチャとシートベルトをして、外しまたつける



無事に八代が住んでる場所に辿り着き
家に入る

「シャワー浴びるか?」
「……遠慮します」

タオルを渡される
顔を直視できない

「もしかして、誘ってるのか?」
耳に囁かれる

「ば、バッキャヤロゥ、そんなことねえよ!!」
完全に声裏返った
八代はツボに入ったようだ

「2人きりの時は先生付けない、敬語は元から使わない筈なのに、久しぶりに会って緊張してたんだな。はははっ声裏返ったな」

確かに久しぶりだが俺はそんなの頭に入っていない

「それに…悟は身体の関係は拒否してたもんな。お互いのためじゃない気がする、心の支えになる恋人同士が丁度いいって…」

昔の俺、純潔を守っていて感動した

「八代は……関係についてどう思ってるんだ?」

「僕もそれでいいと思ってるよ」
笑顔で応えられた

「明後日は成人式だな。成長を傍で見守れて嬉しいぞ」

俺の顔に手をあてて親指で唇を触る

「身体の関係は持ちたがらないのにここだけは許す君は不思議な少年という印象を受けるよ。僕もこうして付き合ってきて悟に惹かれてるのは知ってたか?」

唇が触れ目が合う
眼鏡の下に隠されている眼は俺を見つつ何処を見ているのか解らない
お喋りで本音はお互い見せたり隠したり

複雑になればなるほど糸が絡まっていく













19歳の成人式という行事も終えた
なまらしばれる(凄く寒い)

「スーツ姿似合ってるな」
「悟も似合ってる」


「なぁ……俺に隠し事してるだろ?」

やっぱケンヤに隠し通すことは出来ないな

「…俺、八代と付き合ってるんだ。付き合ってるって言っても、そういう激しい運動はしてねえけどな」
「そうだったのか!?激しい運動とか報告しなくていいよ」

隠し通してきたんだな。罪悪感が芽生えた
この反応で裏では知ってたとか言ってきたら俳優の才能あるよ

ケンヤには誤解されたくなかった
誰より信頼してるから言える
信頼は誰よりもされたかった

男同士でとか変な奴って思われるだろうな……
…俺だって未来変えるためとはいえ恋愛感情のない犯罪者と付き合いたくねえ
ケンヤの方が何倍もマシだ
八代とは恋人よりはお父さんでいてほしい。八代先生と母さんのが年齢的にお似合いだが、2人の事知ってると夫婦は想像し難い。何より危険な奴と母さんをくっつけたくない


「ケンヤは小学校メンバーでの二次会行く?」
「悟は?」
「俺?八代先生が来るみたいだし行くよ」
「そんじゃ俺も行く」

ケンヤ、八代先生のこと好きそうだったもんな。正直並ぶ姿なら俺よりケンヤと八代の方がお似合いだと思ったこともあった
だけど譲れない
ケンヤを守るためなら自らを犠牲にしてでも…








豪華なシャンデリアと綺麗なホール

「八代先生、お久しぶりでーす」
「大きくなったなお前達」
人気ぶりは相変わらずだ
女子たちが先生の回りに群がり動けない状態だ

八代先生は面倒くさいとか愚痴っていたのに
髭も剃ってきて昔と姿形変わらないレベルにスーツが似合う
一昨日会った時は髪はもさっとして髭伸ばしてた
ハイキング行くようなおっさんだったのに、誰だよ別人だろ…!
これが二重人格というやつか?
別に女子に囲まれて羨ましくなんか……




オサム、カズは忙しさ用事で来れない
確かカズはこの日にプロポーズしたって大人のケンヤが言ってたっけ…頑張れよカズ
全員揃わないのは残念だが


「加代久しぶり。ヒロミと付き合ってるんだって?幸せにな」
「うん、幸せにするよ」
「あなた達、バカなの?…ありがとう」

加代とヒロミが生きている時代にまた来れたことに
涙が出そうになる
再上映により加代に惹かれてた時期もあったが
流石に今は八代もいるのでヒロミとの関係を気を遣わせず応援しようと思う


それにしてもケンヤ、酒入ってる…?
飲まないって言ってたのに…誰だよ酒飲ませた奴
フラフラしてる…あっ…

「おいケンヤ?大丈夫か!?ヒロミ水持ってきて、加代袋ある?」
「わかった!」
「ある」
「大丈夫……ありがとな悟」

顔を真っ赤にしてケンヤは顔を近づける

今何が起きてるんだ
口に暖かく柔らかいものが
お礼のキス?
俺は思考停止して硬直する

ずるっとケンヤは倒れこむ

八代先生が駆け寄り
「こういう奴とは思わなかったな」
小さな声で呟く

「酒入ったら人格変わる人いるからな!お前達は周りの奴飲ませすぎないよう見てやれよー」
八代先生ナイス
ケンヤよかったな
将来弁護士の名誉は守られたぞ

「賢也もダウンしてるしそろそろ帰るか。悟、電話頼めるか?」

「わかった」



外に出るとやっぱり寒い
今日という日が成人式のせいか
つい母さんと長話してしまった

「そうだッ母さん、そろそろ帰るから迎えに来て。八代先生と、その…ケンヤも酒飲まされててさ…送ってやってほしいんだ」
「分かった。10分以内に着くべ」
携帯から母さんの返答が聞こえた
此処から家まで少なくとも1時間はかかるはずだ。近くの店で終わるのを待ってくれたのだろうか
温かみを感じる





ホールに繋がるドアを開けると煙がモワッと漏れだした。目を細めてみると皆が倒れている

どうなってやがる

加代、ヒロミ、ケンヤを探す
どこだ
どこだ!?
犯人は恐らく…
…取り敢えず犯人に見つからないように
煙を吸い込まないようにしゃがんで探す

俺たちがいたテーブルに血痕が
側に倒れていたのは雛月加代だった
心臓は、動いてる
誰の血かわからないが刺されたのは別の人だ
加代を運び他を探す


「あれは、ケンヤ」

ケンヤには加代以上に血が付いていた



この足音…
「この煙、一体何が起こってるんだべさ!!?」
「母さん!?来ちゃダメだ!」

後ろから鈍器で殴られで俺は気絶した
















頭が痛い……

目を開くとガムテープで椅子に縛りつけられている母さんの姿があった。意識は失っている

床に倒れて状態を起こしたくても両手はロープで柱に繋がれいた
傍に行きたくとも行けない
母さんと同じく口にはガムテープが貼られていた
格好の変化は上に羽織っていた黒いスーツがなく
ワイシャツになっている

辺りを見渡す。小さな照明に照らされる。暗闇じゃなく安堵した

ここは工場か…?

母さんの方を目を細めて見ると紫色に腫れていた
くっ、顔を殴られたのか
意識を取り戻し目が合った

「んん゙」


足音がする。誰かが来る
その誰かというのは当然
八代学である

八代は躊躇なく母さんを包丁で刺した

「っんーんー!!!」
俺は暴れ鉄の柱に拳を打ちつけガンガンと鳴り響かせる

椅子は体重を支えきれず母さんと共にガタンッと倒れた
倒れた周りを血が囲うように飲み込まれる
場所や状況は違えど刺されて倒れこむ2006年のあの時の母さんと重なる


「さてと…次は君の番だよ、悟」

ギョロっと目を向けられた瞬間硬直する
蛇に睨まれた蛙はこういうことなのかと震えと涙がおさまらない

1歩、また1歩
俺の方へと近付く

横にしゃがみこんで
伸ばしてくる手に強く目を瞑る
ワイシャツのボタンをはずし肌が露出される
同じように八代自身着ているスーツを脱ぎワイシャツのボタンをはずし露出させる
下半身に手を伸ばされ丁寧にジッパーを下げる
これからどういうことをしてくるか察してしまった俺は足で蹴る
虚しいほどに受け止められ、スーツのパンツと下着を下ろされそこら辺に投げ捨てられた
八代自身は下は脱がない

顔を赤くし睨みつける俺に対し楽しそうに笑う八代
覆いかぶさるよう見下す八代が憎い
今すぐにでも殺してやりたい

がっしりと腿を捕まれ広げられ現にされる


性行為の知識は、知ってるか?
学生時代の頃得意気に話す奴がいた
男同士でもできるんだべ
と言ってた
その友達が痛そうだなぁと苦笑いする
行為のためのじゃないだろ?だから、なるべく痛くしないため準備をするんだべさ

準備とやらもせずコイツは突っ込もうという体勢に入っている
処女は痛いという言葉を思い出してると
八代のものの先っぽが孔に当ててくる

やめてやめてやめてくださいほんとにそれだけは、それだけはやめろやめろやめろやめろ

「そぉれ」

幼稚な掛け声とともに中に異物が侵入する

「ん゙ーっ!…んんっ !」
縛られてるロープを思いっきり掴む

「ははっ、ん、キツイなぁ……」

半分も入ってない。持っている腿の手に力が入った

「前進あるのみって、いい言葉だよね」
そういう意味じゃねえ
突っ込み入れる暇もなく膨張させるそれは
無理矢理侵入してきた

ずぷり

あ、切れた。痛い。すごく、痛い。痛い。割れる裂ける壊れる
多分今流れてる液は中の血に違いない
さっきから鼻水も出てきて苦しい


八代はゆっくり動く
痛い
男としてのプライドも傷付けられ
俺の周りの人達も傷付けた
自分のせいだ。コイツとは最後まで関わってはいけない存在だった。俺のせいで命が失っていった
もう、疲れた……終わらせてほしい

力が抜け抵抗する気力のない俺を見下す八代は、入れたり出したりを繰り返す

「ん」ビクッと感じた。反応に気付いた八代のが集中攻撃をするように弱い箇所を擦る

「……んっ……ん」

溢れ出るのは涙だけじゃなかった
「我慢はよくない」と俺のものを握り上下に擦る

我慢の限界で勢いよく発散し八代にかける
ペロっと舐められた
「濃い…。ちゃんと抜いてるか?ああ…そうだったな、声出していいぞ」

べリっと口に貼られていたガムテープを雑にとられた
ヒリヒリする

「……死ね」
「表情、いいよ…そそられる。聞かせてごらん」

唇にしてこようとしたが顔を避け頬にキスされた。それにムキになる八代は俺の顔をがっちり手で包みこむ


逃げらない


「なして…?お前は俺を抱くんだ。こういう対象は子供相手じゃないのか?」

「無垢な少年少女を犯すなんて僕がするはずないだろ?子供の殺しには欲望は満たされるけどね。殺しの快感は性行為に似てるかもしれないが全く別物だ。何故君を抱くかって?君が僕にとって特別な存在だからさ。恋愛とは違うかな…抗い立ち向かう君を屈しさせたい本能と言った方が正しい。僕の行動を先読みして満足を奪うことについて内心腹立たしいけど、悟、君に敬意を抱いてる」

嘘か本当か解らない
最後の部分は本音だろう
朦朧と記憶が甦る

腰の動きはゆっくりから激しさを増す

『正直シビれたよ…君はまるで未来でも見て来たかのようだ』

嫌な記憶と重なった










「ぁぁあああッふ、うゔっ」


ぶつかる音。何時間もこうして繋がれて悔しいはずなのに身体は気持ちよくなっている
眩暈がする

「この未来は流石に予期していなかったかな?」
クスリと笑う
「も…や…めっ、ろ」
「やめないよ」
乳首を弄られる
「ひゃっ…あ、…ぐ」

「……ふ…っ…ぅ」
八代のものは外に出し俺の下半身にかけた
息が苦しい

「はいこれで終わりー。なわけないだろ?」

ロープをはずされ手を自由にできたと思ったら
引っ張り上げ状態を起こされる

「おいで」

意思とは反対に腰はその腕に抱きしめられる

「確かに子供と言ったら君は僕の可愛い生徒だったし今も子供だよ」

耳を舐められる
「ヒッ、」
ゾワリと寒気がし
擽ったい

「……これでもっと気持ち良くなろうか」
「ん…っ」
ゴクッ
何かを口移しで飲まされた





四つん這いにさせられ後ろから攻められる

「あ、ぁ…ッ…ぁそこ、いぃ…!」
「さ…とる…、ん…ここか?」
「…は…ぁ、じょうず、そ…ぅだ…っ」
ぐちゅぐぽ厭らしい効果音に耳が犯される
「…そこ強く……い…で…つ、いて」
俺の希望通り八代は強く激しくしてくる
目がチカチカする
気持ちいい。痛かったのが嘘かと思える快感
接合部から太腿へと液が垂れるのさえ気持ちいい
再び俺のは握られる
「ひゃ、だ壊…れる」
「壊れたら僕だけの玩具…するよ」
物騒な事を言われても怒りより快感が勝る

「あっやっ八代…ぉも、も、だめ…だ…ぅ…あッ」

「悟……悟…っ」
目を瞑り名前を呼び腰を揺らす八代
それに合わせて自分が気持ち良くなるように腰を揺らす俺

八代とのsexは果てしなく続いて終わりが見えない
まるで未来を変えようと必死に藻掻く今までの行為のようだ


「はぁ…はぁ…やっと、一緒に達せたな……。次は」
「まだ、続くのか、よ……眠…い」
「残念だけど、寝かせられない。…君は、僕の邪魔を…してきたんだ。それがどういう事か、君の身体に教える……授業の一環さ。最後まで、付き合ってもらうよ」

最後までとはいったい何時までだ…疑問が浮かぶ。俺には変態プレイにしか思えない

想像以上に夜行性というか不眠症だったりしてと呑気な思考を巡らす間にも八代は止まらない

立たせて背を柱につけ抱っこされる状態になる
孔はぐちょと厭らしい音を出し容易に挿入された
足は落とされないようがっちりホールドをキメる
仰け反りたくても頭が柱にゴツンとぶつかる

背に回す手、指に力が入り八代の背中に
爪をたて傷をつける
許せないという憎悪に塗れた俺を
八代は深く深く突き上げる

「悟、気持ち、イイ…か?僕は気持ちいいッ悟の締め付け、たまらない…。…お願いだ、学、と呼んでくれ……」

その顔は気持ち悪いくらいに歪んでいた

「ふ…んぁ…なの、声で、わかる、だろが…ぁ…は、もっと激しくしろ…がく……ゥん!」

身体中が熱い
飲まされたのは媚薬に違いない
俺だけじゃなく八代自身にも盛ったようだ
陰様でお互いキャラぶっ壊れてる始末
言ってることとヤッてることが矛盾する

互いを求めるようにぴちゃと音を立て舌を絡ませる
吐き気がするほど八代との行為に溺れている
俺も相当歪んでいる







あらゆる体位での性行為は朝まで続いた
身体に刻み込まれ全身が震える

母さんの目の前で俺は八代に犯された
出血多量で母さんがいつ眠りについて息を引き取ったのかも、何処まで見られ聞かれていたかも分からず、ただただ犯人による行為に頭がついていけず喘ぎ涙を流す事しかできなかった
ゴメンなさい……ゴメンなさい…母さん……
責任を背負い込むと
『自分のせいなんて思うのは思い上がりってモンだべさ』
母さんの声が脳に響く


電話で誰かに呼び出された八代
「少し出掛けてくる」と行ってきますの口付けをして
工場を出た




孔からはドロドロと八代が出した液が流れ出る
気持ち悪さで吐いた
あらゆる箇所が痛さになる

くそ怠い

それでもロープで繋がれていない今、母さんの所へ
ずるずると少しずつ近寄る

手を握る握力はほぼないが触れてみる
冷たい…脈も打っていない
動かない絶望を肌で感じ取り
目の前が真っ暗になった


















誰かが呼びかける

「悟!悟!!」
「…五月蝿い」

此処は病院……そして、コイツは

「ケンヤ…おま…死んで……」
「死んでない」
「でもあの時、血がッ」
「あの血は……ヒロミのだ。加代を庇い刺され重体だったけど…」
「だったけど……?」
「意識を取り戻した。今は加代が付き添い安静にしてる」

八代に誘拐されたのは俺と母さんだけだった
因みにあの煙は危害のない消防の訓練で使われる煙だった。睡眠薬含め入手経路は捜査中
もし火事の煙だったら気管支やられてたな
母さんの命を奪った当の本人は呼び出された何者かに銃で撃たれ殺されたそうだ
あんだけやらかしておいて、この結末は…呆気ないとしか言いようがない
意識が飛ぶ前に最後の足掻きで俺を救出するように電話をかけたのも
結局八代であった
歯を噛み締める


ケンヤには話した
再上映(リバイバル)の事も。抱かれたことは置いといて連続殺人事件の被害を防ぐために八代と付き合ってたと話す

「…戻ってやり直す」
「ダメだ。悟は、よく戦った」

ケンヤに優しく抱きしめられる
ズキっと全身が痛み、耐える

「俺のせいで、母さんは…」
「お前のせいじゃない。俺に非がある。お前たちが付き合っていると知って嫉妬し見せつけたのが原因であんな事に……」

「自分のせいにするなんてのは思い上がりってモンだべ。それに嫉妬なら会場で雛月加代を狙う必要性はなかったと思う」
ケンヤだけじゃなく自分自身にも母さんの言葉を言い聞かせる

キッカケが何であろうと八代の中に魔物が潜んでることを知っていながら自分の傍に置いたのがいけなかった
檻に繋がれた魔物は日に日に強大になる
皆に見られてる中姿を見せるのは想像していなかった
刃物を仕込ませてるのは計画的でも犯行が大雑把すぎる。慎重派は何処へ行った
今回の事件…八代の事を知ってる協力に見せかけた者、或いは大きな黒幕がいるのでは…
考えれば考えるほど頭が痛くなる


そういえば……

「ケンヤ酒飲んでなかったんだろ!?」
「どうしてそう思うんだ?」
「フラフラしてたくせに全然酒臭くなかった……その、あれだけ距離詰めてもな。迫真の演技だよ全く」

ケンヤは顔を赤らめ俯く
「すまない」と消えそうな声で謝る

「別にいいよ…酔ったフリしてあの現場に倒れていなかったら救急車すぐ呼べる人いなかったじゃん。ヒロミを助けたのは間違いなくケンヤだ」

アイツを取り逃がしてどれだけ自分を責めたのだろう

ヒロミ、加代、ケンヤ、そして俺、信頼してた生徒達と親御さん達。関わった人達の精神的につく傷は消えない

「悟が、生きててよかった」
声が震えてる。こんなケンヤ初めて見た

正直された時、嫌じゃなかった。実は両想いだった、なんて言ったらどんな反応するかな

ケンヤは目を丸くして俺を見つめる

「…もしかしなくても、声にでてた?」

口を塞がれる。答えは明白だ





数日後無事に退院した日の夜
出来ることなら忘れたい
アイツの熱をその熱で溶かしてほしい

消えることない痣を残し綺麗に剥がれ取れない痂は触れないようにする

今回の再上映の「代償」は「貞操」ってとこかな…ははは………素直に笑えねえ

隣で眠るケンヤにそっと囁く

「したっけ」




朝には僕はお母さんの手作り料理を食べて
魔物が潜む学校に行った

『僕だけがいない街』の始まりの時間へ行きたい

正義の味方になりたい人は何度だって抗い続ける


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あきゅろす。
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