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カップリング小説
ボールルームへようこそ
兵フジ
仙フジ





富士田多々良(ふじたたたら)
高1♂
ボールルームへようこその主人公
主張するのが苦手だったが成長した後設定
ダンスをもっと知りたく身体精神成長中
仙石さんや花岡さんがきっかけでダンスを始め夢中になる。仙石さん花岡さん兵藤くんと憧れの人や追いつきたい人が徐々に増えてる
ダンスをすることにより人間関係が広がり自身も変化していく
(この小説で競技ダンスをさせるわけがないしどういうのか伝えると多々良くんは落ち込んだ様子に)



兵藤清春(ひょうどうきよはる)
高1♂
天才ダンサー
多々良の異性で気になる人No.1(花岡雫)のパートナー
多々良を気にして目が離せない存在と注目してる
(別にこの小説どうでもいいと欠伸してる。欠伸の顔…笑わせにきてる)



仙石要(せんごくかなめ)
24歳♂
プロダンサー
23歳の時に中学3年生の多々良と出会った。今迄頼まれたとしても誰にも教えることなかったが多々良は特別
(世界とびまわって忙しいから早めに終わらせろとの要望がくる。だが断る)



注意
キャラ崩れしてます
テンポも悪いです
気にしない方、シャルウィーダンス?
ではありませんですた。
[自主規制]へようこそ




















あんなとこに兵藤くんっぽい人が歩いている
幻覚を見るまで疲れてるのかな僕
兵藤くんはもう行ったはずなのに
目をゴシゴシしたら兵藤くんに似た人と目が合った

「富士田…?」

「やっぱり兵藤くん!?」





一昨日
夕暮れに照らされる小笠原ダンススタジオ
花岡さんの言葉が音と共に耳にこびり付いている
「フジ田くんは清春に好かれてて羨ましいな」
僕はそれを聞き意味がわからなくて「え?」と困惑した
挙句の果てフォーム崩れて「やっぱスルーして」って焦った様子で謝られた



「花岡さん試合明後日じゃなかったっけ?」
「そうだよ」
微笑んだ顔が女神のようで眩しかった


あれ、でも、花岡さんは
「清春と一緒に行く予定」






「明日試合なのにどうしてこんな時間にこんなとこにいるの!?花岡さんは?」

「忘れ物取りに戻ってきた。しずくは試合場所の近くのホテルに行ってる」

「忘れ物って…」

「お守り」

えええぇぇぇぇぇ!?!?
確かそのお守り僕があげたやつだ…!
お守りの効果なくても兵藤くんの実力で充分勝ち上がれると思うのに

「……駅まで見送るよ」
乗る前だったからお金は無駄にしてないし探してて気付いたら夜になってたと付け加えてたが、申し訳なさがいっぱいでそれ以外言葉が思い付かなかった




特に会話もなく駅に着いた


兵藤くんはじーっと僕のことを見つめてくる
まるで猫のように
何もかも見透かされてるようで怖い

「な、なにかな?」

「何か言いたげだから」

どうしてわかるのだろう

僕は頷く

「お前はどうしたいの?言葉にしないと伝わらない」

「僕は………今は兵藤くんと…――したい」

兵藤くんはきょとんとした

「ごめん迷惑だよね!?明日試合なのに困るよね?」

ふにゃあと口が緩み「迷惑じゃない」と兵藤くんは僕の手を掴んだ

「ここで!?」
「したいって誘ったのは富士田だろ」
「そうだけど、ここ公共の場だし」
目を逸らし駅を見る
酔っ払って鼻歌をしてる人
群れて騒いいでる人達
走ってる人
犬の散歩している人
ここでやったら間違いなく誰かに見られる

冷っとした風が吹く
手から伝わる熱
もうどうにでもなれっと無心にしてやろうとした





「はいストップ」
ひょいと現れたのは仙石さん

「ひぃっ」
驚きのあまり兵藤くんの手を払いのけてしまった

よりにもよって…仙石さんに、見られてた

「こんな場所で見せ付けてんじゃねえよ」

「ち、違いますっ」

「お前ら、しようとしただろ?」

「富士田から誘ってきた」
確かにそうだけど断らなかったのは兵藤くんじゃ

「はぁ?お前にはしずくというパートナーがいるだろが!」
「………」
ブーメランだよ仙石さん

「兎に角電車もうすぐだろ?兵藤、早く行け」
兵藤くんは駅に向かう。走る気はない

「あのっ…兵藤くん」

振り向いてくれた

「頑張って!あと花岡さんにも伝えて!」

「…わかった」
駅の方向と逆の方向に歩き、近付いてきてグイと引っ張られる。柔らかいのが唇に

兵藤くんの唇…!?

兵藤くんは駅に向かい電車に乗り台風の如く去っていく


僕は恐る恐る仙石さんの顔を見ようとしたが見る勇気を出せない


「ついて来い」




















公園

街灯に照らされる僕たち
ベンチ座る仙石さんと地面で正座する僕
小さい石が痛い

「親御さんにちゃんと連絡いれたか?」

「はい」

「なんて?」

「友人の家に泊まるって…」

「上出来だ。で、さっき俺が来る前兵藤と何をするつもりだったのかなエロたたら」
「誤解です」

仙石さんは鬼のような形相だ
説明しざるを得なかった

「兵藤くんとしたかったのはダンスなわけで…疚しいことではありませ…」
「腹から声出せ」

仙石さんが怖すぎて声が震え段々小さくなる
涙目になった僕を見て溜息をついた


呆れるのも無理はない
兵藤くんの気持ちを察していた仙石さんは「気を付けろ」「あまり近付くな」と注意を促していた
それなのに「ははは、そんなわけないですよー」と忠告を無視して近付いき距離を少しずつ縮めて…しまった…ような……
全然気付かなく結局この人を傷付けてしまった


もう、終わりだ

さようなら


この先マイナスの展開しか浮かばない


下を向きぎゅっと目を瞑ると溜まっていた滴が太腿へ落下する






「お前は俺の」


僕の中のどよめく黒い渦を跳ね除ける勢いで頭をガシッと掴まれた


「浮気したらぶっとばす」

恐怖でかは解らないけど「はい!」と返事すると「いい返事だ」とわしゃわしゃと荒く撫でられた
そしてげんこつされ、たんこぶできた

「油断してるんじゃねーよ。あー、お前のせいであいつと間接キスになる…。最悪……」

手を握り僕をヒョイと立ち上がらせてから一緒にベンチに座る
隣にいる仙石さんに顔を向けると顔がどんどん近付き吐息がかかるくらいで一瞬止まり、舌を出し唇を犬のように舐められ、閉ざされた僕の唇を強引にこじ開けるように舌を入れてくる

「…ん……んんっ……」

機嫌が悪い時の仙石さんを止める術をまだ僕は知らない

クチュという音と仙石さんの独特なリズムが流れ込んでくる。合わせてやると舌を絡ませ口の中で踊る。仙石さんがノってきた。機嫌が良くなってる証拠だ

背中に手をまわすと鍛えられた身体つきがわかる

これが…世界のボディ…!!


頭がグルグル回り呼吸がきつくなったので一旦離れる
僕の舌から仙石さんの舌まで透明で光った糸が伸びあっさり切れる

「…おい、変なこと考えてたろ」

「ええっ!?」

「テンポ、ズレてた」
リードする人はこれだから困る



流れは重要だからなとお付き合いした当時手を繋ぐ回数が多くキスは高校に入ってから多くなった
流石に中学生に手を出すのは気が引けると大人みたいな理由で
まあ大人なんだけど

「ダンスに入り込むように俺に入り込め」が最近の口癖
合わせる気がないと判断されると「お前なんか知らねーよ」と子供のように拗ねる
途中で止められると正直物足りない
だけど我慢するしかないんだ、と昔の僕なら諦めていた


まずは相手の目を見て話す

「もっと触れてほしいです!」

自分の思っていることを正直に伝える

豆鉄砲をくらった顔をしてだはははははっと笑う
「なんで笑うんですかッ!?」
「ぷぷぷーいやいやわりーわりー……本当に変わったな」
笑顔の中にどこか哀しそうな表情


「見せびらかしてすぐに挿入したいとこだが」
挿入ってナニを

「場所が場所だよな」
辺りを見回して僕の手を引っ張る













「だからってなんでここなんですか!?」
此処は公園の便所
一番奥の洋式トイレの場所に入り鍵を閉める

幸い誰もいないけど、だからって便所は…
ムードなんて考えてないんだなぁ


「もたねぇんだよ」

ボソッと呟き僕の手首を掴み導く
導かれた所は硬く熱く膨らんでいる

「トルカチェフ選手に影響を…(7巻)。大きいですね…」

「あれと一緒にするな…。…お前のせいだよ」
ははっと苦笑いしてから真剣な顔つきになる

空気が変わった(便所の空気は変わらない)


僕を便座に座らせしゃがむ
制服のボタンを1つ1つ鮮やかに取っていき
臍から胸へとなぞる
擽ったい

「へぇ、鍛えたんだな」

左の乳首を弄られる
「ふ…っ…」
声を抑える
もしも誰かが来たらと思うと恥ずかしくて声出せない

「たたら」
名前を呼ばれるだけで顔が熱くなる
視線が僕に向けられると身体が熱い







仙石さんが急に立ち上がり静かにしろと合図をする

「あークソ上司うざかっら」

誰か来た
僕たちは息を潜める

ドンッと隣に入り豪快な音が響きわたる
ブリブリュブシュッ
滑舌の悪い多分酔っ払いおじさんは下痢気味のようだ
「ふぁぁぁやっろ吐きらせだで」

隣の人はカランカランとトイレットペーパーで拭き取りスボンを履きチャックを締めて流さずに出ていった(決して見ていない。音がしたんだ)
僕たちのいるドアを叩く
「便秘でふかぁ?がんばってくせぇ」
手を洗って蛇口を締めずに出て行った









水が流れ出る音がする公園の便所
空調設備できていないのかな…空気が澱んでるよ

見上げると仙石さんは真っ青な顔をしていた
「臭いし…萎えた」
鋼鉄のように雄々しかったものが水をあげてないしおれた花みたいになっているではないか
しかし初めてが便所じゃなくて僕は心の底から悦ぶ

隣のものを流して手を洗い蛇口をしっかり締めて便所から出た

外の空気を吸う。これほど美味しいと思えた空気はない


「んで、どうする?」
「泊まらせ…」
「たたらは続きを期待してるのかなぁ?」
にやにやしてる仙石さんに苛つく

「そうだったら、どうするんですか?」

「さらっと言うようになりやがって…。この気持ちどうすればいいんだ」

「僕にぶつけてください…!」
両手を大きく広げる

素通りする仙石さん

「バーカ、おいてくぞ」

ダンスでは追いつけない場所にいる人
そんな人が僕を選んだと浮かれてるのも今のうちなのかもしれない
僕の悩みはダンスにおいても恋愛においても尽きることはない

「待って下さい!!」


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