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カップリング小説
煌めきのday


今日は世に言うクリスマスとやらだ
寒い。コンビニにディオは向かった

「いらっしゃいませ!」

「………あ?」

ディオは夢でも見ているのだろうかと声を出してしまった
商品を追加していたのは『情スター煌めきのday』というゲームでディオが選択したジョナサンであった

「お、お前…」
「あの、どちら様でしょうか?」
「……少し来てくれ」
「えっ…!??」
腕を引っ張り外に連れ出した

知らないのは当たり前だがイラついた
「……情スター煌めきのday」
そう呟くとジョナサンは真っ青になった
「その事は内緒にしてください。お…お願い……します」
震える声で深々と頭を下げられた

どういう事情かは知らないがこれを利用しなければいけない気がしてならない

「嫌だ、と言ったらどうするんだ?」
「僕が…僕が出来る事ならなんでもします!」

涙目で訴えかける瞳
ほんのり赤く染まる頬

それは、つまり

「抱かせろ」

「……………え?」











イルミネーションが輝いている街中より
「本当に待っててくれたのかい」
コンビニの明かりに照らされこちらに向かってくるガタイのいい奴が無駄に輝いているのは何かの錯覚だろう

「遅い」
「ごめんよ。はいコレ」
「…なんだコレは」
「ホッカイロ」
「そんな物より貴様が欲しい」
「ごめんなさい!」
「即答だな。何でもすると言ったのは貴様だろ。嘘は良くないぞジョジョォ?」
「そ、そりゃあ言ったけど、まさかそんな事を初対面の人に言われるとは思っていなかったんだ!」
「初対面じゃない奴には言われなかったのか…」

目を逸らして「ははっ…」と笑うジョナサンを見るとイライラする


「やはり、無理なのか」
「その…―――――」


それだけ聞ければ充分だ
ジョナサンの代わりに
このディオが説明してやろう
簡単に言えば「初めて」だ

ネタバレをするとゲームも見せるだけで挿入とかはしてないそうだ。聞いた後に攻略サイトを検索したが「※挿入シーンなし」と書いてあった

ジョナサンのバージンは弟というトナカイにより護られている
何度か誘ってくる執拗い輩もいたらしいがトナカイに蹴られサンタの貞操は今の今まで無事である

しかしその貞操も今日のクリスマスがきっかけで…

「あ、メールだ」
携帯画面を見せてもらうとトナカイ共からメールが数十件
1日に数えるのも無駄なくらい着信がきている

ウザくは思っていなく寧ろ嬉しいとメールを見せてもらった

「ジョナ兄早く帰ってきて」
「迷子になるんじゃねぇぞ」


トナカイにより護られてる?
そんなことはどうでもいい
重要なのは初めてという事だ
頭の中でベルの音が鳴っていて煩い


子供みたいにはしゃぎながらトナカイの自慢話を一方的に聞かされた後の別れ際

「おい待てジョジョ」
「なんだい?」


「MerryX'mas」

クリスマスプレゼントも貰った

さて、これからじっくりと調教しよう
来年のクリスマスには「プレゼントは僕だよ」と自らの身体を差し出す淫乱な下僕に育ててみせようじゃないか


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